2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康

池田中学校では、ユネスコスクール(ESD)の拠点校として、「Global Well-Being(地域・国際社会の中で共に幸せに生きる)」、地域社会の持続的な発展に貢献するために、国際理解教育、福祉教育に取り組んでいます。

ESDの実践を通して「自らの生き方を見つめ、考え、これからの変革する社会に対して柔軟に対応するとともに、グローバルな視野をもって、未来を切り拓こうと努力し、行動できる生徒の育成」を目標としました。

具体的には、国際理解教育、福祉教育を柱として、①池田町ニュージーランド海外研修に係わる活動、②東京研修での大使館訪問に係わる学習、③ユニクロ「服のチカラ」プロジェクトに係わる学習、④ボランティア活動に係わる学習を行いました。

① 池田町ニュージーランド海外研修に係わる活動

次代を担う生徒を海外に派遣し、その国の自然、生活、文化、福祉、歴史産業に接することによって、諸外国に対する理解と国際協調の精神を養成し、国際感覚の高い青少年の育成を図ることを目的とした池田町の事業です。2年生の10名が、2018年2月に1週間の研修をしてきました。

② 東京研修での大使館訪問に係わる学習

3年生の生徒が、5月14日~16日に行われた東京研修の活動の中で各国の大使館を訪問し、その国の環境や貧困の問題についての理解を深めることができました。

 各国の現在の環境面などの状況を、説明してもらいながら理解をすることができました。また、自分たちの生活や状況と比較をしながら、こうした問題を少しでも解決していくために、自分たちにできることはないかということを身近な所から考え、実践していこうとすることができました。

③ ユニクロ「服のチカラ」プロジェクトに係わる学習

1年生は、昨年度に引き続き「総合的な学習の時間」を活用して、ユニクロ「服のチカラ」プロジェクトに参加しました。本プロジェクトは、子ども服を回収し、ユニクロを介して難民に届けるという活動です。その活動を行うために、以下のことを行いました。

【服のチカラについての講話を聴く】

ユニクロの職員の方にきてもらい、世界の難民と呼ばれる人々の生活がどのようなものかを知ると同時に、衣服が難民の子どもたちにとってどれだけ重要なものなのかを理解することができました。

【服の回収活動】

各クラスで服を集める活動を始めました。掲示物をつくったり、呼びかけを行ったりすることで、1枚でも多くの服を回収することができました。また、先輩方や先生にも協力を依頼しました。1か月ほどの活動の中で、段ボール箱10箱分、約860着の子ども服が集まり、世界中にいる難民の子どもたちに送ることができました。

④ ボランティア活動に係わる学習

池田中学校では、福祉教育の中で「他者の立場や心情を思いやり、互いに支え合う心や態度を養うことボランティア活動等に参加することを通して、共に幸せに生きていく喜びを感じる心」を育てることを目標としています。その中で、地域のボランティア活動にも積極的に参加しています。

 地域の祭りや運動会、高齢者福祉施設での活動や、クリーン活動や間伐体験など様々なボランティア活動に、多くの生徒が積極的に参加をしています。4月から、参加率もどんどん増えています。

来年度の活動計画

平成31年度も、本年度の活動の流れを継承し、国際理解教育と福祉教育を中心にして活動をしていく予定である。

 国際理解教育については、1年生はユニクロ「服のチカラプロジェクト」を中心に、2年生は「ニュージーランド海外研修に係わる活動」への参加・交流を中心に、3年生は東京研修での「大使館訪問」を中心にして世界の状況や問題について理解すると共に、問題の解決に向けてどんな行動をするべきかを考え実践していくことのできる生徒の育成をめざしていきたい。

 福祉教育については、1・2年生での福祉講話、福祉体験授業、職場体験などの活動を中心にして、身の回りにある問題について理解すると共に、身近なところから自分たちにできることは何かを考えて行動できる生徒を育成していけるようにしていきたい。