2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 貧困

本校は、ユネスコスクールの拠点校として、「Global Well-Being(地域・国際社会の中で共に幸せに生きる)」、地域社会の持続的な発展に貢献するために、国際理解教育、福祉教育に取り組んでいる。

ESDの実践を通して「自ら生き方を見つめ、考え、これからの変革する社会に対して柔軟に対応するとともに、グローバルな視野をもって、未来を切り拓こうと努力し、行動できる生徒の育成」を目標とした。具体的には、①国際理解、②福祉教育、③SDGsに関する学習や活動を行った。

① 国際理解に関する学習
1年生の総合的な学習の時間では、「未来の池田町を○○で誇れる町にしたい」をテーマとして、町づくり構想の学習を行った。持続可能な未来の町を構想するため、SDGsの目的や目標を学ぶ活動や、近隣地域で働いてみえる外国人講師(アメリカ、バングラデシュ、スペイン、中国、ベトナム出身の方々)を招いた講話会を行った。この講話会を通して、生徒たちは諸外国の生活の様子や文化、外国人講師から見た池田町の魅力などを知り、持続可能な未来の町を構想するための手がかりを得ることができた。

② 福祉教育に関する活動
本校では、福祉教育の中で「他者の立場や心情を思いやり、互いに支え合う心や態度を養うことやボランティア活動等に参加することを通して、共に幸せに生きていく喜びを感じる心」を育てることを目標としている。今年度は、例年行っている「アルミ缶やペットボトルキャップの回収」の活動に、より目的をもって取り組むため、全校アンケートで換金したお金をユニセフに寄付することを決め、活動した。誰かがたくさん持って来ればよいのではなく、1つでもよいからみんなが参加するという活動理念で取り組んだ結果、全校生徒721人全員参加を達成し、5万個を超えるアルミ缶やペットボトルキャップを回収した。

③ SDGsに関する活動
例年、学校行事として行われている合唱祭がコロナ禍の影響で実施できなくなったため、今年度はSDGsを軸とした文化的活動である創造祭を行った。SDGsの各ゴールに関する各国の状況を調べる活動を通して感じた思いや、解決に向けた人々の思いを各学級がそれぞれの作品として表した。作品のテーマ決めから作品のデザイン、制作にかかる費用まで全て生徒が考えることで、世界の目標であるSDGsを身近に感じ、より自分事として考えるきっかけとすることができた。

来年度の活動計画

来年度も、本年度の活動の流れを継承し、国際理解教育と福祉教育を中心に活動をしていく予定である。国際理解教育については、「SDGsについての学習」や「外国人講師を招いた講話会」を継続していく。福祉教育については、「アルミ缶やペットボトルキャップの回収」の活動を中心としながら、福祉講話や職場体験学習を再計画し、身のまわりにある問題について理解すると共に、身近なところから自分たちにできることは何かを考え実践していくことのできる生徒の育成を目指していきたい。