2020年度活動報告

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本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境

本校は、「地域の人・もの・こととのかかわりを通して主体的に学ぶ環境教育」をテーマに、ESDの実践を通して地域の「人・もの・こと」の素晴らしさを感じ、故郷「市丸」の誇り(愛着心)をもって環境の保全や創造に主体的に取り組む子どもの育成を目指している。

具体的には、本年度も総合的な学習の時間と生活科の学習を柱に、全校児童での稲作体験、絶滅危惧種「ガシャモク」の保全活動、休耕中の田畑活用の提案としての蕎麦栽培などの活動を行っている。

①  稲作体験活動について
  
平成3年より、校地の近くの田を地域の方からお借りして、全校児童が稲作(餅米)を体験している。苗から育て、田植え、稲刈りをする。秋には保護者・地域の方を招く形で「収穫祭」を催し、学習発表や餅つきを行う。これは本校区が昔から稲作で生計を立ててきた地域であること、また、現在の祖父母達は収入源というより代々受け継いできた土地を守りたいという願いから稲作を行っていることなどの「郷土愛」を、子どもたちに体験を通して学んでもらおうとする取組である。今年度は、田植えから収穫までを行うことができたのだが新型コロナウィルス感染症の影響で、収穫祭は中止となった。全学年の児童に収穫した米は分けて、家庭に持って帰るようにした。5年生については家庭科の調理実習で収穫した米を使って行う予定である。

 絶滅危惧種「ガシャモク」の保全活動について
    校区内に、稲作にまつわる象徴的な逸話をもつ溜め池「お糸池」がある。幾度となく水害に見舞われ、それを一人の娘が人柱となって救い現在に至ると言われている。この娘「お糸さん」を祀り、供養する祭りが毎年行われているが今年度は、中止となった。この池に生息する水生植物「ガシャモク」は、絶滅危惧種に指定され、国内で唯一の自生と言われている。本校では平成19年から校地内にも観察・実験用の水槽や人工池を設置し、6年生が、この植物の保護活動を行ってきている。今年度は、新型コロナウィルス感染症のため、例年のように生息地であるお糸池に行き、水質調査や観察はできなかったが、校内の水槽での栽培を行い、がしゃもくの生態について観察を行った。その結果、分かったことを模造紙にまとめて本校2階の多目的室に展示している。また、2月下旬にはがしゃもくの引継ぎを5年生に対して行う予定である。
 また、6年生は、総合的な学習の時間を使って、NIEの取組をしている。ガシャモク保全の活動を今年度は校内での栽培で学んだことを中心に新聞で表現して、下級生に向けて発信を行い、全校でがしゃもくに対する関心を高めようと活動を行っている。

 休耕中の田畑活用の提案活動について
 稲作を守る地域とは言え、少子高齢化の進行から休耕する田畑は増え続けている。この状況を認知し、今年の5年生は「学校発進!地域興し ~休耕地の再利用~」をテーマに、これまで借用してサツマイモを栽培していた畑に蕎麦を植え、実を摘んで製粉し、地元で蕎麦屋を開店した若い先輩に指導を受けながら蕎麦を打って食す活動に挑戦した。昨年度は、猛暑の影響か蕎麦が育たなかったために蕎麦打ち体験を行うことができなかったが今年度は、昨年度の失敗を活かして蕎麦を育てることができた。11月に実を収穫することができた。新型コロナウィルス感染症のため、しばらく活動がストップしていたが、2月の上旬に収穫した蕎麦を石うすでひいて、粉にする活動を行った。地元の蕎麦屋の先輩との交流が再開し、2月の下旬にゲストティーチャーとしてまねき、蕎麦打ち体験をする予定である。

来年度の活動計画

本校区は「平尾台」という北九州市唯一の鍾乳洞を備えたカルスト地形の山々の麓にある。観光事業は衰退気味で、田畑が広がる調整区域のため人口も減少の一途を辿っている。この故郷への誇りと愛着に加え、未来を見据えて創意工夫しながらよりよい生活を目指すという意味でのシビックプライドを育成する方向で、「自立する市丸の子ども」の実現を模索し、「継続と挑戦」を継続していく。

1.稲作体験活動・・・5~11月(全児童) 次年度は、稲作体験は行うが、収穫した米(もち米)を使っての餅つきは止める               予定である。

2.ガシャモク保全活動・・・年間を通じて(6年)
栽培(一人一鉢)・・・年間を通じて(全児童)

3.その他の畑作体験活動・・・年間を通じて(5年)

4.平尾台の魅力を伝える活動(4年)