2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 貧困

コロナ禍の影響を受け、計画をしていた対面による活動のすべてを実施することはできなかったが、生徒主体による活動を継続して行うことができた。まずは、ボランティア活動への取り組みについて報告をしたい。本校は、本年度より世界全体の経済、社会及び環境の三側面から持続可能な世界を実現することを目的とした活動「ちばSDGsパートナー」に登録された。これをきっかけに、県内の企業と生徒の協働ボランティアが実現し、不要になったおもちゃの在庫を多く抱える企業担当者と生徒が話し合いを重ね、市内の5つのこども食堂への寄贈を実現した。また、2016年4月の熊本大地震から災害支援での相互交流を続けている熊本国府高校とのオンラインによる生徒交流が活発に行われた。話し合いの中から「花いっぱい運動」の企画がはじまり、本校からは「コスモスの種」、熊本国府高校からは「ひまわりの種」を交換し、各学校の生徒及び地域の人々に満開の花を楽しんでもらった。本年度もUNIQLOの「服のチカラプロジェクト」に参加をした。ポスターや回収箱を作成し、全校生徒及び保護者に協力を呼びかけたほか、併設校の清和大学附属八重原幼稚園(ユネスコスクール)・畑沢幼稚園・金田幼稚園にも協力を呼びかけたところ、段ボール箱25箱以上の協力があった。何百枚もある子供服を1枚1枚仕分ける作業は、大変であったが、大きな達成感を得ることができる活動であった。本年度、新たに実施したのがNGO団体の協力によるオンラインボランティアである。昨年度に実施をした地域の小学生を対象とした、オンラインによる英語指導の経験を生かし、カンボジアの小学校とオンラインで繋ぎ、英語や日本語の指導を実施した。この活動を通じて、生徒はSDGsの掲げる達成目標の意義と、その必要性に改めて気づくことができたと考える。さらに、本年度は千葉県ユニセフ協会との協働の機会が多くあった。募金協力の呼びかけやポスター展の開催のほか、講師を招いてのイベントボランティアにも参加した。講演後の講師の方との座談会では、積極的に質問をしながら、多くの学びがあった。次に、国際交流及び国際理解について報告をしたい。感染予防に注意を払いながら、福島県ブリティッシュヒルズでの英語宿泊研修やTokyo Global Gatewayでの英語研修、さらに北海道ニセコでの研修を実施できた。久しぶりの対面による英語研修で、生徒の意識も高く、積極的に英語を使い、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が見られた。また、タイの高校生とのオンライン交流も実施し、それぞれの国や文化の紹介、将来の夢などについても英語で話し合いをして盛り上がることができた。また、感染対策への規制がようやく緩和され、10月末には、イギリスの学校からの来校者があり、授業参加や異文化体験の交流を実施することができた。本年度も限られた条件下となってしまったが、生徒にとって多くの「気づき」と「学び」、そして「行動」へとつながる貴重な経験をすることができた。

 

 

来年度の活動計画

次年度もGlobal Leader Course(グローバルリーダーコース)に在籍する生徒及び国際ロータリークラブが提唱するインターアクトクラブの生徒を中心に、生徒が主体となった活動を行い、全校生徒や地域の人々を巻き込む形で実施していく予定である。これまで行ってきた「使用済み切手回収」「書き損ハガキ回収」「使用済みコンタクトレンズケース回収」「使用済みカイロ回収」「エコキャップ回収」などを継続して行い、全校生徒の意識を変えて行きたい。また、地域でESD活動に取り組む団体と協力して、環境保護や地域活性化につながるようなプロジェクトに参加をしたいと考えている。