2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解, 福祉, 健康
本校は、「豊かな心と健やかな身体を持ち、向上心と意欲にあふれ、自他を尊重する生徒を育てる」を学校教育目標として、
ESDを自己の生き方を考え、地域と環境について考える機会と捉え、ESDの実践を通してより良く生きる力の育成を目標とした。
具体的には、①福祉と共生に係わる活動、②進路と職業に係わる教育、③国際理解に係わる学習、④地域の環境を考える機会としてボランティア活動を行った。
① 福祉と共生に係わる活動
「福祉体験」では、高齢者や聴覚視覚者障害の疑似体験、車いす体験、そして身体障害者の方からの心の障害を乗り越えた体験についての講話を通して、障害がある人の現状と生き方について考えることができた。また、これらの体験を新聞にまとめることにより、自分の考えを表現することができた。例年と違い、アスリートの方による講演を聴くことで、「困難な状況から夢の実現」という障害のあるなしに関係なく受け入れられる体験であったことで、実感をもってバリアフリーの感覚を学べた。
② 進路と職業に係わる教育
第2学年では、進路と職業に関する活動として、職業人に話を聞く「プロに聞く」、実際に職業の現場で体験学習をする「キャリア体験」、進路学習として高校調べや「高校の先生に話を聞く会」を実施した。職業人の話を聞いて、仕事に対する姿勢など職業観を学び、キャリア体験につなげる良い機会となった。また、働くことの大変さや社会人としての心構えなどを学習することができ、職業に対する関心が高まった。自身の進路を考える機会として、「高校の先生の話を聞く会」では、2年生の段階で高校の先生からお話していただくことによって、学習面や生活面でよりよい進路目標を立てることができた。
③ 国際理解に係わる学習
第3学年では国際理解の一環として、修学旅行において、自分たちの住む日本の伝統を改めて見直す機会として、古都京都のさまざまな姿に触れた。また、クラス単位の活動でも、日本の歴史・文化や近代的な施設などで、多くの体験と見聞を広め学習することができた。日本の文化を見直し、実施された国際交流会では、ほとんどの生徒が海外の方と触れ合うのが初めてであった。外国のことを知るだけではなく、外国の方に日本、そして金沢のことを知ってもらう活動は、あらためて自分の国や地元地域の文化を見つめ、日本人であることを自覚する良い経験になった。
④ ボランティア活動による地域の環境を見直す活動
全学年を対象に、部活動単位で地域の清掃活動を行っている。また、地域の河
川である金腐川の清掃活動や、生態調査を行っている。地域の環境に関心をもっていくことで、もっと大きく地球環境への関心を高めていきたい。
来年度の活動計画
今年度は、①福祉と共生に係わる活動、②進路と職業に係わる教育、③国際理解に係わる学習、④地域の環境を考える機会としてのボランティア活動を行う予定である。それに加え、金沢を知る学習活動も充実していく予定である。1年生の福祉と共生に関しては、今年度同様に福祉施設の訪問などを行いながら、福祉についての関心を高めていく。2年生の進路と職業では、外部の機関を活用しながら、さらに職業や進路についての関心を高めていく。3年生の国際理解では、修学旅行や国際交流会の中で金沢に関する学習を積極的に取り入れていくことで、国際都市金沢の役割を考える活動も予定している。