2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 国際理解, 福祉

本校は、「社会で自立し共生できる生徒」を目指す生徒像とし、キャリア教育とESD理念の双方を意識した教育活動を行っている。また、昨年度から「ダイバーシティ留辺蘂ハイスクール」の理念のもと、SDGsの理念と関連付け「誰一人取り残さない教育」を目指し、生徒一人ひとりのニーズに応えられるよう、教育活動にあたっている。

総合学科として「国際」と「福祉」の2つの系列、そこから「国際理解」「環境」「福祉」「保育」「ビジネス」の5つのグループを展開し、自らの進路実現に向けて主体的に学ぶことができる環境を整えるとともに、他者との関わりの中で学ぶ協働的な学習の機会を設定している。

また、各教科・分掌・年次・特別活動等で、年間のESD取り組み目標及びSDGsの項目を柔軟に取り入れ、実践を行っている。学期末に振り返りアンケートを実施し、その結果を教職員全体で共有することで、更なる活動の充実を図っている。今年度は、次に挙げるような活動等を行った。

①福祉・家庭科に係る学習

3年次の課題研究(福祉・家庭科ゼミ)では、地域の魅力を改めて広めるための活動として、地域へのアンケート調査やインタビューを行ったり、留辺蘂町の特産品である「白花豆」に着目したレシピの開発を行ったりと、地域に密着した活動を行った。また、1月末には前年度に引き続き「るべ美カフェ」を留辺蘂公民館で開催し、地域の人々との交流を深め合う活動を行う予定である。

②環境に係る活動

昨年度に引き続き、学校設定科目「環境科学」ではNPO法人常呂川自然学校と連携して河川実習を行った。また、実習を通して学んだことを深めるため、地元の「山の水族館」に赴き、様々な魚の生態及び環境について学習する機会を設けた。

③国際理解に係る学習

3年次の課題研究(英語ゼミ)では、北見市で開発・生産されているじゃがいも「スノーマーチ」をより多くの人々に知ってもらうため、レシピ付きの絵本の開発を行った。また、海外の人々にもその魅力を伝えるために、英語と日本語の両方を用いて絵本の作成を行った。

来年度の活動計画

各教科でSDGsの項目を盛り込んだ年間指導計画を作成し、教員と生徒がともに目標を意識できるような取り組みを行っていく。また、ESDカレンダーを作成するなど、目標の見える化を行っていきたいと考える。教員同士が積極的に意見交流を行い、教科横断的な活動を進めていくことで、生徒一人ひとりの多様なニーズに応えていけるような教育活動を展開していきたい。

地域との交流という観点では、町の幼稚園や保育所、社会福祉協議会やまちづくり協議会、地元のNPO法人の方々と連携を図り、地域に密着した多様な教育活動を実践していきたい。また、地元の北見工業大学から留学生を招き、自国の文化などについての講義を行っていただくことで、異文化交流を推進していく。他にも、大学や専門学校、地域の企業の方々とも連携し、講演や体験授業などを行っていただくことを通して、学習意欲の向上や生徒自身の進路活動を意識させる教育活動を展開していく。