2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 福祉, 食育, その他の関連分野

本校は「優れた教育機会を提供し、社会で自立し共生する力を育む」ことをスクールミッションとして定めており、学校教育活動全体に「持続可能な社会の実現」を目指してSDGsの視点を取り入れ、教科や探究活動の充実を図っている。また、ユネスコスクールが重点的に取り組む分野(異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重)を通して、「多様な人々が多様な価値観を持ちながら生きる未来社会こそが豊かな社会であること」を理解し、その社会を生き抜く力を身につけた生徒の育成を目標としてきた。また、総合学科として多様な選択科目を「国際系列」と「福祉系列」の2系列として、それらを5つのグループ(「国際理解」「環境」「福祉」「保育」「ビジネス」)に分けて、生徒が主体的に取り組むことのできる体制づくりを行ってきた。

今年度は、次に挙げるような活動等を行った。
(1)福祉・家庭科に係る学習
地元の白花豆クラブと連携し、地域の高齢者との交流をしながら豆の栽培・収穫の流れを学んだ後、白いんげん豆を具材とするハンバーガーの商品開発を行い、キッチンカーでの販売実習を実施した。
(2)環境に係る活動
近隣の養蜂場の指導を仰ぎながら、学校設定科目「自然環境研究」において校内での養蜂を実施した。環境指標生物であるミツバチを飼育することでSDGsの視点から生物学・化学の知識を応用し、地域の自然環境について考察を深めることができた。
(3)国際理解に係る学習
学校給食センターの協力を仰ぎ、異文化に対する興味・関心を育み、地域の小中学生への啓発活動につながる、外国料理の「給食メニュー」の開発・提供を行った。その際には、JAや市役所の助言・指導により、地元産食材(じゃがいも、たまねぎ、牛乳)を活用し、「フードロス削減」「環境保全」への意識を高めるとともに、北見市の地域振興につながる活動ができた。

来年度の活動計画

各教科の年間指導計画にSDGsの項目との関連付けを行い、ユネスコスクールとして教育活動の充実に努める。
理科の授業においては、地域の環境をSDGsの目標に照らし合わせて調査し、環境に配慮しながら「持続可能なライフスタイル」の維持について考察を深める。家庭科・福祉科では、地元の食材を利用し、地域の人々との協働を通して、地域生活の充実・向上を図る態度を育成する。3年次の課題研究(国際ゼミ)では北見市の地域振興を視野に入れ、外部機関と連携して課題発見から解決までのプロセスを体験的に学習することで、問題解決能力や自発的・創造的な学習態度を育むことをねらいとする。