所在地 | 〒068-0818 岩見沢市並木町1-5 |
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電話番号 | 0126-22-0130 |
ホームページ | http://www.iwamizawanougyou.hokkaido-c.ed.jp/ |
加盟年 | - |
2023年度活動報告
生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 食育
本校は校訓「至誠」のもと、「自己の能力に自信を持ち、生きがいを感じ、明るく豊かな生活と社会を築くことのできる人を育てる」ということを学校の教育目標に置いている。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、スクールミッションである「変化する社会に対応するための幅広い知識や教養を身に付け、他者と協働して課題解決を図ることができる力」と「グローバルな視点をもち、実社会で活躍できる力」の育成を目標とし、次の実践を例に挙げる。
1.地球市民および平和と非暴力の文化
本校では、令和2年度より「3.11東日本大震災みんなのつどい」を開催し、復興を願ったエールを送ると同時に、世界平和への祈りの意味合いも込めて、日本語・英語の2カ国語でのスピーチを行っている。また、このつどいに際して、「もの思い」などの花言葉を持つパンジーの栽培を本校生活科学科が行い、「Pray for Tohoku」の花文字を彩った。
2.持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
農業土木工学科自然エネルギー班では、道内でも有数の豪雪地帯であり、穀倉地帯の岩見沢市で地域課題となっている雪ともみがらの処理問題を解決するため、昨年度、次のようなアイディアを考案、今年度はアイディアの実践を行った。
①冷房装置の開発:昨年度は基礎試験を行い、今年度はハウス内全体を冷却できる規模に装置を拡大したところ、昨年よりも水温を15℃低下させることができた。
②暖房燃料としてのもみがらは単体のままだと乾燥する手間やスペース、燃料としてのもみがらを保存するを必要とするため、ペレットに加工することにした。現在、もみがらに米ぬかの油分を混ぜてペレットを固める試験を行っている。
3.異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
昨年度も行ったフラワーアレンジを通した日仏連携も継続で行っているが、今年度は岩見沢市が姉妹都市交流を行うアメリカアイダホ州ポカテロ市の訪問団と、独立行政法人国際協力機構の協力のもと4カ国の農水省職員を本校に招き、文化交流や意見交換を行った。
来年度の活動計画
今年度の夏にキャンディデート校に承認していただいてから十分な整備を行うことができなかったため、令和6年度は本格的なユネスコスクール加盟のための準備期間として位置づける。具体的には、①ESDの推進拠点としての情報発信や、②年2回以上の国際デーへの取り組みを行う。
①今年度12月に、上記農業土木工学科の雪ともみがらを活用した取り組みが環境省主催の環境教育・ESD実践動画100選に選定されたことを受けて、本校のホームページでの情報発信を行った。これを皮切りに本校の実践に関する情報発信力を高めていきたい。
②今年度は生徒会が主体となり、9月に「いじめを考える日」を行った。生徒会の生徒自身が出演し、ストーリー仕立ての動画を作成・配信し、全校生徒へ投げかけ、アンケート調査を行った。この活動を継続・発展させていくことはもちろん、新たに防災や生物多様性、国際理解に関する国際デーを設定することを計画している。