2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 福祉, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、ESDを伝統文化の継承と地域貢献と捉え、地域の中で自分を生かす力の育成を目標とした。プロジェクト~継(KEI)~を柱に、①伝統文化継承にかかわる教育、②国際理解教育、③地域貢献にかかわる教育を行った。

①伝統文化継承にかかわる教育 「プロジェクト~継(KEI)~ Ⅰ」

 豊城地区の3つの伝統文化「豊橋祇園祭」、「鬼祭」、「吉田文楽」について、各学年の企画委員が中心になって中学生の自分たちに何かできることはないかを考えた。「チーム祇園」、「チーム鬼」、「チーム文楽」の3つに分かれて有志が集まり、ボランティア活動を行った。

②国際理解教育 「プロジェクト~継(KEI)~ Ⅱ」

 本校は1987年から中国南通市第一中学校と友好提携を結んでいる。2016年に久しぶりに使節団が来校したのを機に、交流が再開し、「プロジェクト~継(KEI)~Ⅱ」の取り組みとして国語、理科、美術の作品を郵送し、贈呈している。

③地域貢献にかかわる教育

  ア エコキャップ回収運動

 年間を通じて、常時行っている活動である。ペットボトルキャップ(エコキャップ)を回収し、ワクチンに変えてもらえることを学んだ生徒たちが始め、10年続いている。

  イ 福祉学習会(有志生徒)

 木曜日は、部活動なしの日となっているので、本校では、有志生徒による「福祉学習会」を行っている。年間10回、「点字」、「手話」、「病院ボランティア」の3つに分かれて活動している。

  ウ 豊川クリーン作戦(全校生徒)

 当初は隣接する豊橋公園のボランティア清掃から始まった自主清掃活動である。今年度は、生徒たちの環境保全への意識を高めることをねらいとして、クラスごとに割り当てを決め、全校生徒で昨年までより広い範囲で、学校周辺の清掃を行った。

来年度の活動計画

 5月のはじめにプロジェクト~継(KEI)~の年間計画を全校生徒に紹介する。3つのチームに分かれて、それぞれの学年の企画委員がボランティア活動を企画し、有志生徒で地域の活動に積極的に参加していく。また「祇園祭」、「吉田文楽」、「鬼祭」のそれぞれに関わり、活躍している地域の方に講師として来ていただき、出前講座を行い、地域文化について深く学び、考える。

 引き続き中国の南通市第一中学校との交流を行い、本校生徒の作品を送る。例年、国語、理科、美術の作品だけなので、他の教科の作品についても検討し、生徒からの手紙等も添えて、さらに交流を深める。

 地域貢献については、さらにエコキャップ回収運動に力を入れ、生徒会を中心に活動を盛り上げていく。具体的なエコキャップの数とワクチンの本数などをわかりやすく示し、全生徒の回収に対する意欲を高めていく。

 福祉学習会(手話、点字、病院訪問)は、部活動がない木曜日に、年10回程度行う。

 豊川クリーン作戦は、今まで以上に学校周辺の環境美化を意識できるように、11月に全校で行う。委員会としての企画も取り入れる。