2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解

本校は,「互いに支え合う学校」「生徒が主人公で活躍する学校」「地域に支えられ,貢献する学校」を目指す学校像として掲げている。このうち,「地域に支えられ,貢献する学校」の観点から,地域活動への積極的な生徒参加を促すとともに,地域の防災訓練への参加を呼び掛けてきた。これらを通して地域の一員としての自覚や,相手のために行動する経験によって自己有用感を持たせられるように努めてきた。

しかし今年度は新型コロナウイルス感染症予防の観点から,年度当初の計画を大きく変えざるを得なくなったこともあり,学習内容,及び,地域との連携や体験的な活動を制限した。その中でも国際理解教育と防災教育,更にはSDGsについて学ぶ機会を設け,ねらいに迫ろうと考えた。

①国際理解教育 12月17日に,シンガポール在住で,会社経営者である本校卒業生の安田哲(あきら)氏を招き,講演をいただいた。国際社会の中で日本,及び日本人はどの様に見られているか,将来に向けての心構えなどについて話していただいた。

②防災教育 6月29日,8月25日,12月1日に校内で避難訓練を実施した。訓練の時間を生徒に知らせた上で行う訓練,休み時間に実施する訓練,時間を知らせずに実施する訓練を行った。また,ショート訓練として朝の学活等で避難経路の確認をしたり,「こんな時どうする」といったことを考えさせたりした。

③その他 「SDGsと職業」として,2学年で調べ学習と発表会を行った。2,3人のグループとなり,パソコン,タブレットを活用させた。プレゼンテーションソフトを駆使して学習内容をまとめさせ,発表させた。SDGsが何かと言うことを知らない生徒達がほとんどであったので,様々な企業が17のゴールに向けてどんな取組をしているかを調べさせた。更に,自らの将来就きたい職業や興味関心のある分野がどんなSDGsの取組をしているかについても調べさせた。

来年度の活動計画

『「相手のために」という意識を持ち行動できる生徒の育成』を活動テーマとして,ESDに取り組み,生徒会及び委員会活動とも連携させ生徒の自主性を伸ばし持続可能な社会の担い手に必要な資質・能力と態度を身に付けさせることを目指す。①国際理解としては市の台湾交流の取組と連携して2021年度も進めていきたい。②防災教育に関わる活動では,1学年で地域活動,全学年で地域奉仕活動と地域防災訓練を実施し,地域に貢献しようとする人材の育成を目指し,活動する予定である。