2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は,「豊かな心を持ち,共に学び,たくましく生き抜く子どもの育成」を学校教育目標に,「自立・協働・感謝」をキーワードとして教育活動に取り組んでいる。その中で,ESDを各教科等における横断的・総合的な学びを通した持続可能な社会をつくる学習と捉え,環境・経済・社会の面において持続可能な将来が実現できるような価値観を持ち,行動の変革をもたらすことを目標とした学習に取り組んでいる。

具体的には,持続可能な生産と消費,国際理解を柱に,①地域とのつながりを意識した生産と消費に係わる学習②文化の多様性を理解する学習を行った。

①地域とのつながりを意識した生産と消費に係わる学習

これまでも保護者・校区住民と連携した防災学習や環境学習,「平原フェスタ」「どんど焼き」などの行事を通して,地域とつながる教育に取り組んできた。今年度,これらの活動の多くができなくなったことで,地域とのつながりを保つ何かができないかと考え,「平原スマイルショップ」として,オリジナルのエコバッグづくりに取り組んだ。児童会の企画委員と高学年の実行委員を中心に,全学級から案を募ってバッグのデザインを考えたり,製作のためのボランティアを募集したりしながら,エコバッグづくりを行った。400個以上の購入希望が集まったため,児童が書いたメッセージを添えて袋詰めし,ほぼ実費で販売した。来年度以降,「地域とのつながりプロジェクト」として,さらに活動を継続発展させていく予定である。

②文化の多様性を理解する学習

本校は,中国大同市の第十八小学校と姉妹校としての交流を行っている。毎年,新年を祝うプレゼントを贈り合っているが,近年,正月の過ごし方も変化していることから,外国のことはもちろん,日本の伝統的な文化や習俗について理解しているとは言い難い。そこで,年末年始における多様な文化・風習について知ることで,より思いを込めた交流ができるようにと考えた。国際交流センターから中国・韓国・タイ3カ国の方を招き,それぞれの国のこと,児童からは日本のことについて紹介し合う活動を行った。

来年度の活動計画

今年度,消費者教育の新たな取り組みとして,「平原スマイルショップ」を実施した。そこで作成したエコバッグにも予想を超える希望が集まったことから,改めて地域とのつながりが重要であると感じた。
そこで,「住み続けられるまちづくり」をテーマに,生産と消費・健康と福祉を重点として地域に根ざした活動を実施していく。また,国際理解についても,さらに多様性についての理解を深め,広い視野で取り組んでいけるようESDカレンダーを含めた指導計画の見直しを図っていく。