2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は,「自ら考え行動し,共に学び,豊かな心をもつ子どもの育成」を学校教育目標に,「自立・協働・感謝」をキーワードとして教育活動に取り組んでいる。その中で,ESDを各教科等における横断的・総合的な学びを通した持続可能な社会をつくる学習ととらえ,実践に取り組んでいる。

児童にとって,社会の基盤となるのは地域である。地域へのかかわり方を考えていくことが,持続可能なライフスタイルを構築する一歩であると考える。そこで,地域との関わりの中で,生活科や総合的な学習を中心に,地域の施設や活動をもとにした福祉教育,商店などを活用した消費者教育,地域と協力する防災教育など「地域とつながる」をキーワードにESDに取り組んできた。しかしながら,今年度もコロナ禍において多くの制限があり,本来のねらいまで到達できないことも多かった。

つながり合う心Ⅰ・Ⅱ

中学年での福祉教育として,高齢者福祉と障害者福祉に関して学習する単元を組んだ。4年生は,車椅子を使われている方や目の不自由な方,その介助をされている方と交流し,どのように関わっていくのかについて考えた。車椅子を操作したり介助したりして課題をつかみ,両方の立場から話を聞き,街中で車椅子での行動が難しい場所や介助するときに大切なことを理解することができた。視覚障がいについても同じように学習し,校区を中心にバリアフリーやユニバーサルデザインのまちづくりについて考え,新聞づくりなどを通して発信した。

中国の友だちに贈り物を作ろう

本校は,中国大同市の小学校と長年交流を続けている。3年生では,国際理解教育推進事業を活用して,中国をはじめアジアの国の方を講師に招いて正月の様子や文化,風習について学習する機会を設けている。また,全学年が新年を祝うプレゼントを作って相手の学校へ送っている。相手から送られてきた作品も校内に展示し,みんなで鑑賞できるようにしている。

来年度の活動計画

地域とつながるプロジェクトとして,ここ数年開催できていない平原フェスタで,ショップ開催やまちづくりへの提言などを行っていく。各学年や企画委員会を中心に,全校でSDGs11・12を柱とする地域に根ざした生産と消費,健康と福祉を重点とした学習に取り組んでいく。校区のクリーンアップや施設訪問などコロナ禍において途切れている地域との直接的な交流についても実施する方向で計画していきたい。

また,大同市との交流以外にも他国の文化や風習などについて調べる学習を通して,多様性を理解し,他を尊重する態度の育成を図る。