2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 持続可能な生産と消費

 本校は,「豊かな心をもち,ともに学び,たくましく生きぬく子どもの育成」を学校教育目標としている。その中で,ESDを各教科等における横断的・総合的な学びを通した持続可能な社会を創造する学習と捉え,環境・経済・社会の面において持続可能な将来が実現できるような価値観をもち,行動の変革をもたらすことを目標とした学習に取り組んでいる。
具体的には、防災・減災,持続可能な生産と消費を柱に、①防災に係わる活動、②生産・小売り・消費に係わる教育を行った。

①  防災・減災に係わる活動
 保護者・校区住民と連携した災害時における行動のしかたについて考え,訓練    する活動を行っている。9月には,地震と火災を想定した児童の避難訓練を行った。その後,地域ごとにグループをつくり,保護者とともに,登下校中の災害に対してどのような行動をとるのか話し合う場を設定した。地域ごとに,地震や大雨の時に危険な箇所,比較的安全と思われ緊急避難する場所を地図上に表し,安全マップを作成した。また,学校待機となった場合の引き渡し訓練も行った。迎えに来られる方を事前に報告してもらい,児童と一緒に受付を済ませて引き渡しをすることを確認することができた。防災士からのアドバイスを受け,服装や持ち物などが分かるように,写真を撮影しておくことも行った。保護者・地域と一体となった活動を行い,子どもたちも災害に対する認識を深めるとともに,いざというときの行動についての判断力を高めることができた。

②   生産・小売り・消費に係わる教育
消費者教育を(1)消費者市民社会の構築(2)商品等の安全(3)生活の管理と契約(4)情報とメディア,の4つの視点で捉え,それぞれの重点領域を設定して指導し,将来消費者市民として社会参加することで持続可能な社会の実現に貢献できる子どもの育成をめざしている。各学年の教科等の学習を横断的・総合的に捉えてESDカレンダーに表し,系統的に指導できるようにしている。例えば,(1)に関わって「持続可能な消費の実践」の領域で,低学年では身のまわりのものを大切にすること,中・高学年では生活と身近な環境との関わりに気付き,ものの使い方を工夫することを生活科や社会科,総合的な学習の時間に学習するようにしている。

来年度の活動計画

今年度の活動の評価をもとに,来年度の活動計画を作成する。今年度,特に防災学習において,地域との関わりも深めることができたと思われる。地域で行われる行事への参加,施設訪問や民生委員とともに独居老人宅訪問など,自分が住むまちに対して愛着を深め,まちづくりについて考えを深めていこうとする姿も見られるようになった。
そこで,「消費と生活」「健康・福祉」の分野において,地域から日本,世界へと視野を広げていくために,消費者教育・福祉教育を各学年でどのように推進していくか,ESDカレンダーの見直しを図っていく。
また,これまで行ってきた国内外の学校との交流についても,引き続き行っていく。