2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は,「豊かな心をもち,共に学び,たくましく生き抜く子どもの育成」を学校教育目標に,「自立・協働・感謝」をキーワードとして教育活動に取り組んでいる。その中で,ESDを各教科等における横断的・総合的な学びを通した持続可能な社会をつくる学習ととらえ,実践に取り組んでいる。

児童にとって,社会の基盤となるのは地域である。地域へのかかわり方を考えていくことが,持続可能なライフスタイルを構築する一歩であると考える。そこで,福祉や生産と消費,防災などの分野で地域と関わる学習を計画した。ただ,今年度もコロナ禍において多くの制限を受ける中で,見直しを図りながら学習を進めていくことになった。

地域とつながるプロジェクト

昨年度の「平原スマイルショップ」でのオリジナルエコバッグづくりを受けて,今年度「地域とつながるプロジェクト」として,育てた野菜などを販売する平原フェスタでのショップを計画していた。しかし,フェスタが中止になったことでショップは断念することとなったが,公民館を通して地域に配ることを目標に活動を続けることにした。校内の空きスペースを耕し,苗づくりから収穫まで企画委員会を中心に,実行委員やボランティアで進めた。雑草対策や水やりなど苦心しながらカボチャを育てたが,収穫できたのは予想よりも少なかった。全部の公民館に配布するには数が足りなかったので,特別支援学級で育てた大根とともに平原ふれあいサロン食堂(子ども食堂)で活用してもらうことにした。その他,低学年で栽培したサツマイモやその蔓を使ったリース,ほうき草で作ったほうき,理科で栽培した植物の種子,修学旅行のまとめなど全学年メッセージを添えて地域に送り,つながりを意識することができた。

異文化学習について

本校は,中国大同市の小学校と毎年,新年を祝うプレゼントを贈り合っている。昨年度はコロナの影響で郵便物が届かなかったが,今年度もグリーティングカードなどを全児童がつくり,中国へ送る予定である。また,他の国の正月などについて知るため,国際理解教育推進事業を活用して,中国と韓国の方を招いて文化や風習について学習する機会を設けた。

来年度の活動計画

地域とつながるプロジェクトの継続・発展として,今年度できなかった平原フェスタでのショップ開催に向けて,年度当初から各学年や企画委員会を中心とした全校での取組を推進していく。SDG11・12を柱として地域に根ざした生産と消費,健康と福祉を重点とした学習に取り組んでいく。

また,国際理解・異文化学習も,大同市との交流だけでなく,様々な国との交流の歴史や文化についての学習などについてICTの活用や関係機関との連携を図りながら推進していく。