2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野

2019年度も、ESDの視点から「①地域理解プロジェクト」と「②地域貢献プロジェクト」を実施することにより、地域の持続可能性への理解を深め、国内外の諸課題との関連性も意識しつつ、持続可能な社会の担い手として必要な以下の知識や能力・態度の育成をねらいとし、地域の課題解決に継続して取り組んだ。

a.批判的に考える力       b.未来像を予測して計画を立てる力

c.多面的・総合的に考える力   d.コミュニケーションを行う力

e.他者と協力する態度      f.つながりを尊重する態度

g.自ら進んで参加する態度

2つのプロジェクトを通して学んだことや考えたことを「はがき新聞」や各種フォーラムで発信し、他者との連携・協力を深める。

① 地域理解プロジェクトに係わる学習

5月に2年生が、おおいた姫島ジオパーク拠点施設を訪れ、展示物を見学したり、専門員からの講義を受けたりした。また、7月に1年生が三島村・鬼界カルデラジオパーク(活動写真掲載)を訪問し、九州内の子供たちと交流した。主として以下の事項をねらいとした学習活動を行った。

 ア.ジオサイトの特徴を学習し、地質的な重要性とそれに基づく産業や人々の

暮らし等を理解する。(前述のcに関連)

 イ.ジオパーク学習や県外ジオパークとの交流をとおして、情報を収集し客観

的に考えたり、他ジオパークとの類似点・相違点等を学習したりする。(前

述のa、cに関連)

 ウ.「はがき新聞」を活用し、得た情報を他者によりよく伝える方法を考える。

(前述のdに関連)

 エ.県外ジオパークを学習する子供たちと積極的に交流する。(前述のe、g

に関連)

  また、本年度は「第10回日本ジオパーク全国大会2019おおいた大会」

が開催され、1年生が活動の様子を報告した。

 ②地域貢献プロジェクトに係わる学習
  本年度も、地域の方を講師に招き国選択無形民俗文化財「姫島盆踊り」に関する講話を聴くとともに、踊りを練習し「姫島盆踊り」に中学生として出場することにより、主として以下の事項をねらいとした学習活動を行った。

 ア.地域の方から、踊りの歴史や未来への展望を聞き、自分たちが果たす役割

について意見交換する。(前述のb、eに関連)

 イ.地域の方の指導で伝統踊りを習得し、伝統文化を伝え保存することの大切

さを学ぶ。(前述のe、fに関連)

 ウ.「はがき新聞」を活用し、得た情報を他者によりよく伝える方法を考える。

(前述のdに関連)

また、夏休みに海岸清掃活動に参加するととともに、漂流物の調査を行うことにより、環境保全の取組を行った。

来年度の活動計画

〇 ESDの視点や他教科との関連を更に意識した「ふるさと科」の学習の推進

○ ESDカレンダーの活用

〇 他地域のユネスコスクールや団体との協働・交流等の検討と取組の推進

〇 「ふるさと科」の指導内容や指導方法をさらに見直し、小中の発達段階に応じたカリキュラムの作成