2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 福祉

~本年度の活動内容~
○本校は,「支え合って生きる~多様な人々との協働~」を活動テーマとして,ESDを福祉教育・人権教育と捉え,ESDの実践を通して,持続可能な社会の担い手に必要な知識,能力,価値観を身に付け,「支え合って生きる社会」の担い手の一人として,その力を発揮できるようにすることを目標とした。
具体的には,総合的な学習の時間を中心に,生活科・社会科・特別の教科道徳・国語科の「福祉教育・環境教育」を柱に,①ユニバーサルデザインに関わる学習,②福祉に関わる学習,③環境に関わる学習を行った。
①ユニバーサルデザインに関わる学習(4年)
○総合的な学習の時間に,タブレットを使ってユニバーサルデザインされているものについて調べ,工夫されているところや,よさについて話し合った。その後,あったらいいと思うユニバーサルデザインの文房具を考え,アイデアを出し合ってグループごとにポスターを作成し,発表した。発表ではどんな工夫があるか,どんなに人が使いやすいかについて詳しく説明した。
社会科でごみの処理について学習し,自分たちが住んでいる地域のごみが,どのように回収され処理されているのかについて調べたり考えたりした。工場見学に行き,処理の様子やリサイクルについて話を聞いてきたことから,今自分たちにできることは何かを考え,まとめた。四万十町立七里小学校の4年生と環境について,交流した。それぞれの学校で,発表したものを動画に撮って見合い,感想を交流した。

②福祉に関わる学習(3年)
○今年度は,コロナ感染症予防対策として密を避けての内容にせざるを得なかった。
総合的な学習の時間に,日本盲導犬協会の協力を得て,盲導犬とユーザーについてプロジェクターでの資料視聴と,PR犬の動きの見学,講師の話の三部構成で理解を深めた。キャップハンディ体験学習でも,富谷市社会福祉協議会の協力を得て,視覚障害者の理解をねらいとした体験活動を行った。聴覚障害者や肢体不自由者の体験については,感染症予防の観点から活動を見合わせた。

③環境に関わる学習(6年)
○国語科「町の未来をえがこう」の学習の中で,他の市や町の町づくりについて調査し,自分の町の現在の様子と将来の姿について考えを深めた。 自分の町の現状を調べ,将来どんな町になってほしいか理想を思い描いた。グループごと思い描いた町づくりを行うにはどうしたらよいか情報を集めるうち,他の市や町の取組やよさについて気付いた。各自が集めた情報から,自分たちの思い描く町づくりに生かせるものをみんなで考え,自分たちの町に合わせての提案をまとめた。プレゼンテーションを作成し発表し合ったことで,情報を共有し,自分の町や自分たちの未来について考えを深めることができた。

来年度の活動計画

〇1年(生活科) 実施時期:1月
・保育園,幼稚園との交流を通して,思いやりの気持ちをもって接する態度を育てる。

〇2年(特別の教科 道徳) 実施時期:7月
・人権教室を通して,友達と仲良く学校生活を送ることの大切さに気付く。

〇3年(総合的な学習の時間) 実施時期:12月
・盲導犬体験やキャップハンディ体験を通して,助け合いや協力の気持ちを育てる。

〇4年(総合的な学習の時間・社会科) 実施時期:5~9月
・ユニバーサルデザインが作られた意義を知り,障害のある方の視点から社会の  仕組みや施設・設備等について課題を見出したり,考えたりする。
・ごみの処理について,清掃工場見学を通して,自分たちにできることを考える。

〇5年(総合的な学習の時間)実施時期:11月
・SDGsについて資料を用いて,関心のある活動について考えたり,話し合ったりする。

〇6年(社会科)実施時期:11月
・職業についてパンフレットを活用して調べ学習を行い,将来の自分の姿や目標について考えを深める。