2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 福祉, その他の関連分野

本校は,「様々な文化や人との関わりをとおして,相互理解を深めながら共生することができる生徒の育成」を活動テーマとしている。ESDを他者との関係性,社会との関係性を認識し,「関わり」「つながり」を尊重できる個人を育むことと捉え,ESDの実践を通して,異なる文化をもつ人々や,幼児,お年寄り,ハンディをもつ方など様々な立場の人を理解し,受容しながら共生することのできる態度や能力,多様な他者との関わりの中で自分の考えや意見を自ら発信し,他者の主張を受け止め,議論をまとめ上げ,具体的に行動することのできる態度・能力を育成することを目標とした。具体的には,絵本作りとリサイクル運動を柱とし,①絵本作りと幼稚園・保育園実習②生徒会によるリサイクル運動の展開③生徒会による富谷市内中学校合同での九州豪雨被災地募金活動を行った。

①絵本作りと幼稚園・保育園実習

本校では,開校当初から第2学年家庭科の授業において,生徒が1冊ずつオリジナルの絵本を作る活動を行っている。今年度も,工夫を凝らした個性的な作品が数多く出来上がった。例年12月に自分の絵本を持参して地域の幼稚園・保育園を訪問し,園児に読み聞かせを行っている。本年度は,新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から,絵本の制作にとどめた。

②生徒会によるリサイクル運動の展開

生徒会執行部が中心となり,リサイクルで発生する利益を,発展途上国の子ども向けワクチン代として寄付することを目標として,全校生徒にペットボトルキャップの回収を呼びかけ,リサイクルする「エコキャップ運動」を行っている。

③生徒会による富谷市内中学校合同の九州豪雨被災地募金活動

生徒会執行部が中心となり,市内5校の中学校合同で,九州豪雨による被災地への支援として何ができるかを話し合い,募金活動と応援メッセージカード作成を各校で行い,5校が持ち寄り富谷市を通して被災地へ届ける活動を行った。

来年度の活動計画

来年度も,これまで同様に「様々な文化や人との関わりをとおして,相互理解を深めながら共生することができる生徒の育成」を活動テーマとして,ESDに取り組む予定である。

「エコキャップ運動」は,生徒会役員選挙の公約として1人の生徒が提案したことがきっかけであり,今では全校生徒に活動として定着しつつある。この流れを大切にして,ワクチンを必要としている国の現状を理解させ,活動の意義を考えさせながら,継続して取り組んでいきたい。また,絵本作りも開校当初から続いている活動である。今後も継続していくとともに,地域交流や国際交流のきっかけとして,更に活用できる場面を増やしていきたい。

相互理解と協働を活動の軸とし,SDGsの視点からこれまでの教育活動を見直すとともに,コロナ禍においてもできることを考え,ESDを意識した取組を行っていきたい。