2020年度活動報告

本年度の活動内容

本校は、「ＳＤＧｓの推進」を教育の重点目標のひとつとして、ＥＳＤの実践を通しながら、生徒の個性・能力を伸張し、「考える力」と「学ぶ力」、社会の一員としての自覚と実践力、「生きる力」を身に付けた生徒の育成を目指した。

具体的には、国際理解教育、環境保全教育、人権教育を柱に、①国際協力に係る活動、②環境保全に係る学習・活動、③人権・平和に係る学習、④ＳＤＧｓの視点に立った特別講座を行った。

①国際理解に係わる活動
海外研修を通してコミュニケーション能力及びグローバルな視野の育成を図った。１月にはハワイ州カラニ高校を訪問し、現地の高校の授業や部活動に参加したりホームステイを通して、語学や文化の研修を行った。生徒は「日本語」の授業に参加し、本校の紹介や新しい日本語を作ろう！というコンテンツを準備し、カラニ高校の生徒とともに活動を通して交流を行った。
本校の設定科目である「異文化理解」の授業では、五井平和財団「国際ユース作文コンテスト」に作文を応募した。作文を書くことにより、自分自身と向き合い、考える時間を設けた。

②環境保全に係わる学習
本校の設定科目である「環境センシング技術」の授業を通して、環境保全における課題意識を高めるとともに、学校行事などで発表・展示を行うことによって学習内容に係る意識向上を図った。校外活動としては「エコライフステージ」に参加し、「ミドリムシ」の研究発表を行った。文化祭では、天籟寺川の生態について研究し発表した。また、環境保全を訴えるポスターを生徒が作成し、学校周辺の駅や校内に掲示した。今年度はコロナウイルス感染症により講演会やエコバックの取組は中止となったが、次年度は実施する予定である。

③人権・平和に係わる学習
年に二度「人権・同和教育」をテーマとしたホームルーム活動を行うことで、さまざまな課題について教員・生徒が考える機会とした。また。学校内のさまざまな行事・活動にＳＤＧｓの１７のゴールのうち、どのゴールを目指しているのかを明記するようにした。

④ＳＤＧｓの視点に立った特別講座
「学びの良さを実感する２日間」では、授業担当者がＳＤＧｓの視点に立った講座を計画し、生徒が自由に選択して参加する特別講座を実施した。１７のゴールを意識した学びの機会を持つことで、教員も生徒も高い意識を持って学びに向かうことができた。

来年度の活動計画

【授業・学校行事等】
・「総合的な探究の時間」ＳＤＧｓの視点に立った協働学習
・北九州エコライフステージ（１０月）
・ＳＤＧｓ講演会（１１月）
・ＳＤＧｓの視点に立った文化祭（１１月）
・生徒海外研修　渡航が困難な場合はグローバル研修（１月）
・ＳＤＧｓの視点に立った特別講座（３月）
・海外生徒・教員の受入（未定）
【取組予定】
・エコキャップと古紙の回収
・エコバックの活用（今年度はコロナウイルス感染症により一時停止）
・震災学習、被災地復興支援、防災・減災教育
・食育などの健康教育
・人権教育