2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権

本校は,「確かな学力と豊かな心を育み,未来を健康でたくましく生きぬく児童の育成」を学校目標に掲げ,教育活動全体をESDの視点から捉え直し,主に①授業研究,②国際教育,③人権・福祉教育,④環境教育等を通して,持続可能な社会の担い手の育成を図ってきた。児童に身に付けさせたい力として,特に,批判的に考える力(批判),コミュニケーションを行う力(伝達),つながりを尊重する態度(関連),他者と協力する態度(協力),進んで参加する態度(参加)に重点を置いてESDの実践を行った。
①生徒指導の三機能を生かした授業づくり(研究教科 国語)
本年度の研究主題を「自尊感情を高め,よりよく生きようとする児童の育成~生徒指導の三機能を生かした手立てを意図的に仕組んだ国語科の授業づくり~」とし,ESDにおける「批判」「伝達」「協力」「関連」「参加」の力の育成を図った。生徒指導の三機能を生かした授業づくりの研究を進めることによって,自分の考えをもって主体的に授業に参加し,様々な考えを認め,深める力が付いてきたように感じる。
②国際教育
本校では,国際教育を,生活科・総合的な学習の時間に位置付け,姉妹校を締結しているオーストラリアのピンパマ小学校と交流している。自分の趣味について英語と絵で表現した手紙を送ると,その手紙一枚一枚に対して返事の手紙を日本語で寄せてくれるなどのやりとりが行われた。また,本校とピンパマ小学校が創立150周年を迎える年であることを記念して,「オーストラリア給食」を児童が考案した(2月に学校給食で実施予定)。
③人権・福祉教育
学区内に位置する広島県立広島中央特別支援学校の教職員をゲストティーチャーとして招聘し,特別支援学校のお友達が普段使っている学習道具や施設内での生活の仕方や工夫を学び,目の不自由な人に自分たちができることについて考えることができた。
④環境教育
日本の食品ロスや地球温暖化の問題を学び,フードロスやフードマイレージの削減に向けて,地場産物を取り入れた給食献立を考える学習を行った。児童が考案した献立が2月に実施予定である。また,小松菜やパセリ,ラディッシュなど,育てて収穫した野菜を給食に取り入れ,残食を減らす呼び掛けを学校放送で行った。

KODAK Digital Still Camera

来年度の活動計画

来年度も引き続き,生徒指導の三機能を生かした授業づくり,国際教育,人権・福祉教育,環境教育の視点から持続可能な社会づくりの担い手を育てる教育を進めていきたい。
国際教育の視点から,姉妹校であるオーストラリア・クイーンズランド州立ピンパマ小学校との交流を手紙やクリスマスカード,ビデオレター,オンライン等の形式で工夫して行い,多様性について知見を深めさせていきたい。
2月にはSDGsの理解を深める授業をゲストティーチャーを招聘して行う予定である。今,地球上で起こっている様々な事柄に対して,自分事として捉え,考え,行動を起こせる児童の育成を目指していきたい。