2021年度活動報告

本年度の活動内容

本校は，「確かな学力と豊かな心を育み，未来を健康でたくましく生きぬく児童の育成」を学校目標に掲げ，教育活動全体をESDの視点から捉え直し，主に①授業研究②国際教育・平和教育③防災教育を通して，持続可能な社会の担い手の育成を図ってきた。児童に身に付けさせたい力として，特に批判的に考える力（批判），コミュニケーションを行う力（伝達），つながりを尊重する態度（関連），他者と協力する態度（協力），進んで参加する態度（参加）に重点を置いてESDの実践を行った。
①　生徒指導の三機能を生かした授業づくり
本年度の研究主題を「自尊感情を高め，よりよく生きようとする児童の育成～生徒指導の三機能を生かした授業づくり～」とし， ESDにおける「批判」「伝達」「協力」「関連」「参加」の力の育成を図った。授業の中で自己決定の場や共感的人間関係を育む場をつくることで，自分の考えをもって主体的に授業に参加し，様々な考えを認め，深める力が付いてきたように感じる。
②　国際教育・平和教育
本校では，国際教育を，生活科・総合的な学習の時間に位置付け，姉妹校を締結しているオーストラリアのピンパマ小学校と交流している。昨年度に引き続き，コロナウィルスの感染拡大から例年のような十分な交流は行えなかった。そこで，平和教育と関連させ，世界平和を願う気持ちを表現したカードを贈るという交流を行い，自分たちの考えを伝えるとともに，世界が一つになって頑張ろうという気持ちをもつことができた。
③防災教育
地域の方をゲストティーチャーとして招聘し，防災マップを見ながら災害が起きた時の対処法や日頃から心がけておくことを学んだ。地域の防災について学ぶことで，身近なところから持続可能な社会づくりについて考えることができた。

また，SDGｓについて理解を深める学習を，講師を招聘して６年生が３月に行う予定にしている。

来年度の活動計画

来年度も引き続き，生徒指導の三機能を生かした授業づくり，国際教育，防災教育の視点から持続可能な社会づくりの担い手を育てる教育を進めていきたい。
国際理解教育の視点から，姉妹校であるオーストラリア・クイーンズランド州立ピンパマ小学校との交流を工夫して行い，多様性について知見を深めさせていきたい。
また，令和２年度から重点を置いて進めてきた防災教育についても，継続的な指導につながるよう，教科横断的なカリキュラムづくりを進めていきたい。