2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等

 当校は「知性を広げ、望みを高くし、感受性を豊かにし、そして神を知らせる」という建学の精神の言葉をキリスト教教育の根幹においています。

ESDの内容を「いのちを大切にする教育と国際的な人権感覚や平和への希求」と捉え、ESDの実践を通して「女性の生きかたや社会進出、平和で安全な社会を作るための意識向上」を育成目標としています。

具体的には「いのちの尊厳」「共生社会の形成」「異文化理解」を柱にしました。

①食育に関わる授業、貧困への理解、防災活動など
②性の多様について理解し、ともに生きる仲間として考えを深めた。
③オーストラリア・台湾・韓国の女子校と学校間交流(異文化理解)

①食育に係わる授業、ボランティア部の「こども食堂」参加など

中学1年生の総合的な学習の時間で、滋賀県の高島で年に4回の農業実習を行いました。田植えや野菜の収穫を経験することで食のありがたさを学び、壁新聞を作成しました。

収穫感謝礼拝では、世界の食料廃棄量について生徒の関心をひろめ、集められた食べ物をボランティア部の活動を通して東九条の「こども食堂」に寄付する取り組みを始めました。東日本大震災被災地応援実行委員会は、夏に宮城県多賀城高校や兵庫県舞子高校の生徒たちと沿岸部のフィールドワークや防災ワークショップに参加することができました。

②人権学習会「性の多様性」

 中高人権学習会を2回開催し、牧師の平良愛香氏、日本YWCAから臼井一美氏の講演を聴講しました。性的マイノリティに関する知識理解を深めて、偏見や差別を解消するにはどうしたらいいか質疑応答を繰り返したことで、「人間としての尊重」に問題意識を変えることができました。

③オーストラリア・台湾・韓国の生徒と学校間交流

夏季、オーストラリアの姉妹校を訪問し、英語のコミュニケーション向上と異文化理解を深めることができました。中学生は、台湾と韓国の学校の修学旅行中の交流イベントで彼女らを温かく迎えることができました。同年代の生徒同士がてれながら、相互に自分の国を紹介し、アジアのつながりを意識することができました。

来年度の活動計画

ユネスコスクールとして掘り下げていく課題として、できるだけ生徒主体の授業に変えていくことです。NGO・NPO法人が発行する教材の中に社会領域に限らず、優れたものがあればそれを活用し、外部団体とのつながりを強化していく予定です。できれば海外のユネスコスクールとのつながりをUniv-netの情報と協力をいただいて新しく実践できればと考えます。現在、計画案としているものは以下の通りです。

(1)東日本大震災(巨大自然災害)を契機とした防災に関する教育活動
(2)ボランティアマインドの育成・取り組み(ESDパスポートなど)
(3)第5回ASP-net京都加盟校交流会
(4)第12回ユネスコスクール全国大会への参加、教員へESD活動の要請