2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

当校はキリスト教教育を根幹に置き、ESDの実践を通して「女性の生きかたや社会進出」「平和で安全な社会を作るための意識向上」「いのちを大切にする教育と国際的な人権感覚や平和への希求」を育成することを目標としている。(今年度はオンライン環境が整い、ZOOMでの講演・討議を推進できた)

①食育に関わる授業、WFPエッセイコンテスト参加

②女性の社会進出に関わる講演

③世界遺産学習と持続可能な社会に関わる授業

④マイノリティを認める包括的アプローチ、災害や戦争に関わる平和教育と講演

⑤JICAエッセイコンテスト参加、寺子屋運動への理解、姉妹校交流

  

①中学1年・2年生の総合的な学習の時間で、秋季の農業実習を行なうことができた。またフードロスのキャンペーンを例年より広く行ない、集められた食べ物を「こども食堂」に寄付できた。高校2年生は継続的にWFPチャリティエッセイコンテストに参加した。エッセイに取り組むことで自分たちの食を考えるとともに、WFPへの寄付の一助となる活動ができた。

②高校1年生は女性の社会進出について講演を聞くことができた。ジェンダー問題の研究者(上野千鶴子さん・岡野八代さん)から日本社会の格差、本校卒業生(糸井唯乃さん)からスウェーデンにおけるライフワークバランスの現状を聞き、知ることができた

③中学3年生の総合的な学習の時間で世界遺産学習に取り組んだ。日本の25の世界遺産と代表的な世界の大型遺産における特徴と風土の理解を深めることができた。京都・上賀茂神社の権禰宜(乾光孝さん)の講演から式年遷宮による技術継承や水環境の整備・考え方を学んだ。

④高校2年生の総合的な探求の時間ではハンセン病・水俣病などのトピックを学習し、重度障害や開発と健康に関する諸問題を討議した。また日本における性的マイノリティや在日外国人が受ける差別を国際条約やその理念をもとに比較し、解決すべき問題として捉える授業を展開した。高校3年生では卒業研究発表として、災害や紛争における被災者や難民の人権ついて個々に発表させ、その課題を発展的に捉える力を身につけようと促した。

⑤JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストに参加した。今年のテーマは「私たちと地球の新しい未来」。エッセイを書くことで自分の足元から世界への視野とつながる活動ができた。また寺子屋リーフレット作成プロジェクトに関わり、カンボジアオンラインスタディツアーに有志で参加することができた。ネイティブスピーカーの授業ではペンパル(文通)を推奨している。ロシアの姉妹校とビデオレター交流、韓国の姉妹校から民芸品などをいただくなど相互の関係が続くよう取り組んでいる。現在7校の姉妹校締結があり、さらに締結の交渉を継続中である。

来年度の活動計画

ユネスコスクールとして掘り下げていく課題として、生徒が社会に向けて主体的に発信できる力を養うことがあげられる。社会で活躍・実践をしているNGOやNPO、ゲストスピーカーとのつながりを強化していくことがあげられる。できれば国内外のユネスコスクールとの繋がりや交流を継続的に求め、形に残していくことを推進したい。そのためにSDGsの達成に向けた教科横断的な取り組み、課外活動への参加を促せるようにする。(具体的には以下の内容を深めていきたい)

 

①世界的に懸念される貧富の格差や環境汚染を知り、エッセイコンテストやイベントに参加する。

②ジェンダーに関わる知識や理解の推進、リーダーシップの養成

③東日本大震災(巨大自然災害)を契機としたボランティアマインドの育成、防災に関する教育活動

④ASPnet京都加盟校、海外姉妹校との学校間交流