2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

本校は、「志を持ち自ら考え行動できる児童の育成」を学校教育目標に掲げ、ESDの実践を通して、「人格の発達や自立心,判断力などの人間性を育むとともに,他人との関係性,社会との関係性,自然環境との関係性を認識し,SDGs(持続可能な開発目標)をめざし,持続可能なまちづくりに向けて自分ができることを考え行動する児童を育成する。」という目標を設定した。

具体的には、「海洋・環境教育」,「健康・福祉」,「世界遺産や地域遺産等」を柱に,①「諏訪川や有明海の環境保全に係わる学習,②地域の高齢者の方とのふれあいに係わる学習,③世界文化遺産宮原坑を中心とした大牟田のまちの持続発展に関わる学習を行った。

① 諏訪川や有明海の環境保全に係わる学習(SDGs14)

3年生は,校区の河川と下流域につながる有明海の干潟の生き物調べを行った。そこに生息する生き物の多様性・希少性を知ることで川や海に親しみ大切にしていこうという意識が高まった。

4年生は,総合的な学習の時間において,校区にある2級河川「諏訪川」の水質調査を大牟田市環境保全課と連携し調査を行った。また,生活排水との関係を調べる学習を行うことで,諏訪川や有明海の水質保全について自分達に何ができるのかを考え,校内外に向けて発信した。

② 地域の高齢者の方や福祉施設に係わる学習(SDGs3)

5年生は,総合的な学習の時間において,高齢者や認知症についての理解を深め,自分たちにできることを考えた。公民館関係者や民生委員と連携して一人暮らし高齢者宅訪問を行ったり,介護施設を利用されている高齢者とオンラインで定期的に近況報告をし合ったりして交流した。また,大牟田警察署と連携した「ニセ電話詐欺KIDSかせ隊」の活動の一環として,本年度も詐欺被害防止の啓発活動を行った。

③ 世界文化遺産「宮原坑」を中心とした大牟田の町の持続発展に係わる学習(SDG11)

6年生は,昨年度の6年生から引き継ぎ,校区にある世界文化遺産「宮原坑」の歴史や価値をより多くの人に伝えたいという願いをもち,宮原坑を訪れる修学旅行生などに子供ボランティアガイドを行った。また,世界遺産で関連のある地域の小学校ともオンラインで交流し,より多くの方々に学びを発信することができた。

来年度の活動計画

来年度も「環境」「福祉」「世界遺産」を柱に,地域の「ひと」「もの」「こと」の良さや価値を体験的に学び,発信する活動の充実を図る。オンラインの普及で,より多くの学校と交流することができるようになり,児童も情報発信の目的意識や相手意識を明確にすることができるようになってきた。今後とも,本校の特色ある学習として,活動内容は継続していくこととし,学びを発信する相手や場の充実を図っていく。