2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉

1 テーマ

「国際的な視野をもち、ふるさとを愛する地球市民の育成」

~地域の歴史、伝統、文化の継承と特色あるカリキュラムの創造~

2 活動の内容とねらい

(1)人形浄瑠璃体験(3年生)

3年生の総合的な学習の時間に、400年前からこの校区に伝わる「飽海(あくみ)人形浄瑠璃」の体験会を実施した。人形浄瑠璃は、3人で操作する世界的に見ても高度な操作をともなう人形劇である。児童は実際に操作させてもらうことで、人形浄瑠璃の楽しさと、操作方法の工夫で人形に表情を持たせるなど、奥の深さを学ぶことができた。この活動のねらいは、郷土の文化に誇りをもち、郷土を愛する心を育成することにある。

(2)張り子の面づくり(5年生)

5年生の図工の時間に、豊橋市に古くから伝わる張り子の面作りを行った。地域の張り子保存会の方を講師にお招きした。粘土で型をつくり、その上から和紙を張り合わせ、「ゴフノリ」と呼ばれる貝殻の粉を含んだ塗料を塗布し、乾燥させ、絵付けをする。校区伝統の「鬼祭り」の鬼や天狗の面を作成した。この活動のねらいは、郷土に伝わる伝統技能の巧みさや面作りの楽しさを学ぶことと、70歳ほど年上である4人の講師の方々との交流をとおして、思いやりの気持ちを育むことにある。

(3)校区の歴史と文化を学ぶ会(6年生)

6年生の総合的な学習の時間に、古くから校区にあり、豊橋市の二大祭りである「祇園祭」「鬼祭り」が行われる「吉田神社」「安久美神戸神明社」の神主さんを講師にお招きし、校区に伝わるお祭りの歴史について学ぶ会をもった。中でも鬼祭りは、徳川家康が15歳の時に、見学した逸話が残されており、地域と大河ドラマの主人公となる武将のつながりを身近に感じることができた。この活動のねらいは、郷土に伝わる祭りをとおして郷土の歴史を学び、郷土を愛する心を育成することにある。

(4)海外の小学生とのオンライン交流会(希望者)

本校は、教科の授業を英語で行う公立では全国初のイマージョン教育コースを併設して3年目を迎えた。その関係から海外の小学校と関係をもち、希望者を募り教育課程外ではあるが、オンラインによる交流会を実施している。現地校を指導する大学の先生がファシリテーターとなり、子ども同士の交流を促進してくれる。回数を重ねるにつれて、積極的に海外の児童とのコミュニケーションがとれるようになってきた。

来年度の活動計画

1 テーマ

「国際的な視野をもち、ふるさとを愛する地球市民の育成」

~地域の歴史、伝統、文化の継承と特色あるカリキュラムの創造~

2 内 容

3年生 400年の歴史を誇る郷土文化である「飽海人形浄瑠璃の体験活動」

4年生 豊橋市および校区の防災活動の学習と体験

5年生 高齢者の生活や障害のある方の生活を学ぶ福祉体験活動

6年生 地域ユネスコ協会や地域の先人の協力による戦争と平和の学習

全校  イマージョン教育コースの設置(3年目)による国際理解教育

以上をカリキュラムに位置づけ実践する。