2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は、「徳・知・体の調和が取れた、人間性豊かで、たくましい生徒を育成する」を学校理念として、取り組んでいる。

ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の一つである「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」の力の育成を目標とした。

具体的には、

① 世界文化遺産「三池港」に係わる学習

有明工業高等専門学校の准教授を招き、世界文化遺産の一つである「三池港」について御講話いただいた。明治時代に有明海の遠浅の海でも大型船が出入り可能な閘門を開発し、近代産業の発展に大きな貢献をしたことを学んでいる。又、鹿児島に修学旅行に出向き、知覧を訪れることで、先の戦争で多くの尊い命が失われたことを知ることで、戦争のない恒久平和を望む心情を養った。

② 大牟田の福祉に関する学習

福祉学習では高齢者との接し方、外国人移民の方への支援の在り方・災害時における障がいのある方への看護の在り方等について、地域包括センターの方や有明高校・誠修高校・帝京大学・久留米大学・九州看護福祉大学学生から、誰もが安心して暮らせる社会をめざして自分に何ができるかをいろんな観点から話をしていただき、考えを深めることができた。くろねこヤマトの宅急便の社員からは、障がいのある方への就労斡旋を行っており、くろねこヤマトが作った「スワンベーカーリー」は障がい者の自立支援で働く場を提供していることを学ぶことができた。

③ 防災に係わる学習

防災対策室の方に講師をしていただき、大牟田市は去年7月に集中豪雨の被害を受けたので、身近にあることとして、捉えることができた。

中学校区の洪水ハザードマップを広げ、自分の家をチェックし、通学路に線を引き、通学路の中に、もし洪水に遭った場合に逃げられる場所があるかを確認した。白光中学校区は、洪水時には水平避難ができないと言われているので、できるだけ高い場所に逃げる垂直避難を心がけることを学習した。生徒の感想の中に、「もし、火災や地震、津波などが起きた時には自分たちが皆に声をかけて、一人でも多くの人を助けたいと思います。」「災害が起こる前に、避難準備をしっかりして、家族でどこに逃げるか確認しておく。そして、自ら避難して、他の人に広がるように行動したい。」

など、と前向きなことを述べることができていた。

来年度の活動計画

1年生

福祉学習を主とした取組を通して様々な人との共存や地域との関わりについて学ぶ。

1学期

・認知症の病気を知る。

・認知症絵本教室を行う。

・自分たちに何ができるかを考える。

2学期

・高校生や大学生に福祉のありかたを聴く。

・事業所に福祉について取り組んでいることを聴く。

・認知症を患っても前向きに生きている人の話を聴く。

・ゲストティーチャーの話を振り返り、レポートを書いて発表する。

3学期

・進路学習で上級学校調べをする。

2年生

世界遺産学習、防災学習、キャリア教育を主とした取組を通して様々な人や地域との 関わり、さらに自分の生き方について考える。

1学期

・様々な事業所にみんなで考えた質問を送り、回答を送り返していただき、レポートを書き冊子にまとめる。

・できた冊子を読み合う。

2学期

・防災教室をする。

・世界遺産学習をして鹿児島の世界遺産と比較し、わかりやすい啓発を考える。

3学期

・世界遺産学習

2学期に体験したことをまとめ新聞を作り、発表会をする。

3年生

防災学習とキャリア教育を主とした取組を通して、上級学校や事業所から講話をしていただく。

1学期

・上級学校訪問 ・職業ガイダンス

2学期

・職業ガイダンス ・防災教室 ・食育教室

3学期

・進路学習