2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

本校は,「校訓の精神を,学校教育の全面に生かし,知・徳・体の調和のとれた心豊かでたくましく生きる力をもった生徒の育成」を学校理念として,ESDの実践を通して「地域に見守られ地域で活躍する生徒の育成」を目標とした。

具体的には,昨年度から継続し①人権・福祉教育,②キャリア教育,③環境教育を柱に活動を行った。

①人権・福祉教育

【第1学年】「障害者や高齢者に優しい社会を実現しよう」 

(総合的な学習の時間)<9~12月>

・「福祉実践教室」で,障害のある方を招いて話を聞き,障害のある方の気持ちや援助の仕方を理解した。また,手話や車いすの体験,点字,高齢者疑似体験,ガイドヘルプ等も行った。社会福祉に対して,自らの問題としてとらえる良い機会となった。

【第2学年】「幼児の生活と家族」

(技術・家庭科)<9月~12月>

・幼児の心身の発達と生活について学び,家族とのかかわりの重要性について考えながら,地域の保育園で幼児と接することで,幼児期の特徴やかかわり方について学んだ。生徒たちは,幼児と楽しく過ごす中で,幼児の立場や思いを受け止めて行動することの難しさを感じ取っていた。

【全学年】

・ボランティアに多くの生徒が積極的に参加し,地域社会の一員として貢献した。地域の方の温かい声かけもあり,ボランティア活動を通して,他人のため,地域のために活動できたことに喜びを感じていた。また,11月には名古屋法務局一宮支局の方を講師としてお招きし,人権教育講演会を開催し,12月には動物写真家の方を講師としてお招きし,教育講演会を開催した。両講演とも生徒が真剣に話を聞く姿がとても印象的で,人権について考える良い機会となった。

②キャリア教育

【第1学年】「夢の実現に向けて」(総合的な学習の時間)<1~3月>

・身近な人の働く姿や職業について調べ,レポートにまとめながら,将来の自分のことを真剣に考えることができた。

 【第2学年】「職場体験」(総合的な学習の時間)<6~2月>

・職業や上級学校について調べた後,7月に職場体験を行った。また,10月にはキャリア週間を設定し,「おやじの仕事を語る会」でおやじの会の方から様々な職業の話を聞いた。

③環境教育

 【全学年】「資源回収活動」(総合的な学習の時間)<7月,11月>

・地域住民とともに資源回収活動を行う中で,正しく分別することなど資源として出す際の注意事項や,地域の方々との関わりについて学んだ。また,生徒会発案のもと,資源回収の活動が組み込まれた。

 
①人権教育 福祉実践教室      ①福祉教育 社会福祉ボランティア

  ガイドヘルプの様子          公民館まつりのボランティアの様子

 ②キャリア教育 仕事を語る会     ③環境教育 資源回収 

  おやじの会の方の話を聞く様子     資源を細かく仕分けしている様子

来年度の活動計画

総合的な学習の時間の活動

・行事と関連させて,事前の調べ学習や現地調査,事後のまとめ学習や発表を意図的に計画して実践する。

・学年ごとのテーマを掲げ,それを受けて個人テーマを生徒自身が考えて,1年間を通して調べ学習を中心に研究を進める。学期末,学年末に研究のまとめや発表を行う。

1学年「進路」「福祉と自分」

・働く人々の姿や職業について学び,自分の個性について理解を深め,将来の自分についてよりよい方向に向くように考える。

・福祉実践教室,ボランティア活動を通して社会福祉について考える。人権について考える機会を多く持つ。

2学年「環境」「進路」

・野外活動において,「ひるがの」の自然に直接触れ,改めて自然,環境について考える。

・地域の方から学ぶ会,職場体験,職場訪問,上級学校の調べ学習を通して自分の進路について具体的に考える。

3学年「将来の生き方と進路選択」

・修学旅行において,漁村の人々の暮らしや都会の生活に触れ,生き方について視野を広げる。

・上級学校について学び,進路選択をしていく中で,自分の将来の生き方について考える。