2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は,「知,徳,体,食の調和のとれた,豊かな人間性と活力に満ちた『下条っ子』の育成」を学校理念として,ESDを特色ある教育活動の推進と捉え,ESDの実践を通して計画を立てる力,多面的,総合的に考える力の育成を目標とした。
具体的には,食農教育,家庭や地域との連携活動・健康活動の充実を柱に,①農園で野菜を栽培する活動,②地域ボランティアとの協働に係わる教育,③自分の健康に係わる学習を行った。

① 農園で野菜を栽培する活動

下条小学校では,学校の近くに畑を借りて毎年野菜を植えている。春夏には枝豆,タマネギ,ジャガイモなど,秋冬にはサツマイモ,ダイコン,ネギ,ニンジンなどを収穫した。これらの活動は,学年縦割りの校友グループで実施した。また,学校内の教材園でもそれぞれの学年ごとに夏野菜,冬野菜を栽培している。
7月には収穫した野菜を使って「下条産弁当の日」を実施。子どもたちは,メニューや調理方法を家族から学びながら,一緒に下条産弁当を作り,学校へ持参。自分たちで育てた野菜を十分に生かしたおいしいお弁当に全校児童で舌鼓を打った。

② 地域ボランティアとの協働に係わる教育

「おいしいい下条米を作ろう」と,5年生が「きらきら豊作水田」で田植えを行った。コロナ禍で,4~5月に行うもみ蒔きや代掻きは,子どもたちが行うことはできなかったが,6月に行った田植えでは,足で土の感触を楽しみながら,苗を一本一本ていねいに線に沿って植えた。農業指導者の松井さんや土地改良区の「水土里げじょう」の方々には,もみ蒔きからスガイ作り,稲刈りまでご指導いただいた。そして,水土里げじょうの方々を招待して,「おいしい下条米」をみんなで会食する「感謝の会」を12月18日行った。

③ 自分の健康に係わる学習

コロナ禍で開催が危ぶまれた学校保健委員会だが,児童が主体となり,9月には「ベジタブルはワンダフル~やさいパワーで元気アップ!~」をテーマに保護者の参加も募り開催した。1月には「メディアの上手な付き合い方について考えよう!」をテーマに第2回目を予定している。全校児童が自分の健康に対する意識を高め,生活スタイルを見直すきっかけとなっている。また「保健栄養短学活」を金曜日の「朝の活動」で実践する中で,健康に過ごすための具体的な活動に目を向けさせた。熱中症防止や風邪対策など実際に役立つ取り組みを紹介している。

来年度の活動計画

来年度も食農教育,家庭や地域との連携活動・健康活動の充実を柱に,①農園で野菜を栽培する活動,②地域ボランティアとの協働に係わる教育,③自分の健康に係わる学習を行う予定である。

① 全校児童で,「すくすく下条っ子農園」で夏野菜や冬野菜を栽培する。校内の教材園でも学年ごとに季節に合った野菜を栽培する。とれた野菜は下条産弁当や下条産給食として食べる予定である。残りは家庭に持ち帰り,各家庭でも楽しむことにしている。また,下条っ子フェスティバルの時に食される豚汁の食材にもする予定である。

② 5年生を対象に,農業指導者の松井さんや土地改良区の「水土里げじょう」の方々と共に「きらきら豊作水田」で米作りを行う予定である。

③ 「保健栄養短学活・元気タイム」を金曜日の朝活動で実践する。また基本的な生活習慣の確立を目ざして,学校保健委員会を年二回開催する予定である。