2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

持続可能な生産と消費, 食育

本校は,「知,徳,体,食の調和のとれた,豊かな人間性と活力に満ちた『下条っ子』の育成」を学校理念として,ESDを特色ある教育活動の推進と捉え,ESDの実践を通して計画を立てる力,多面的,総合的に考える力の育成を目標とした。

具体的には,食農教育,家庭や地域との連携活動・健康活動の充実を柱に,①栽培農園に係わる活動,②地域ボランティアとの協働に係わる教育,③自分の健康に係わる学習を行った。

① 栽培農園に係わる活動

下条小学校では,学校の近くに畑を借りて毎年野菜を植えている。春夏には枝豆,タマネギ,ジャガイモなど,秋冬にはサツマイモ,ダイコン,ネギ,ニンジンなどを収穫した。これらは各学年縦割りの校友グループが,種や苗から大事に育てた。また,学校内の教材園でもそれぞれの学年ごとに夏野菜,冬野菜を栽培している。

7月には収穫した野菜を使って「下条産弁当の日」を実施。1年生から5年生は,メニューや調理方法を家族から学びながら下条産弁当を作り,学校へ持参。6年生は家庭科室で調理実習に取り組み,すべて自分の力で下条産弁当を完成。おいしいお弁当に全校児童の笑顔がはじけた。

② 地域ボランティアとの協働に係わる教育

「愛情つまったどうまい下条米を作ろう!」と,5月下旬から6月にかけて,5年生が「きらきら豊作水田」で,代かきや田植えを行った。足で土の感触を楽しみながら土をほぐしたり,苗を一本一本ていねいに線に沿って植えたりした。農業指導者の松井さんや水土里げじょうの方々には,もみ蒔きからスガイ作り,稲刈りまでご指導いただいた。そして,水土里げじょうの方々を招待して,「どうまい下条米」をみんなで会食する「米作り感謝の会」を1月下旬に予定している。

③ 自分の健康に係わる学習

児童が主体となり,6月には「早ね・早起き・朝ごはん・外遊び」,1月には「早ね・早起き・朝ごはん・外遊びで,元気アップ」をテーマに,学校保健委員会を開催した。全校みんなで自分の健康に対する意識を高め,生活習慣を見直すきっかけとした。また「保健栄養短学活・元気タイム」を金曜日の「朝の活動」で実践する中で,健康に過ごすための具体的な活動に目を向けさせた。学年の発達段階に合った取り組みを紹介している。

来年度の活動計画

来年度も食農教育,家庭や地域との連携活動・健康活動の充実を柱に,①栽培農園に係わる活動,②地域ボランティアとの協働に係わる教育,③自分の健康に係わる学習を行う予定である。

① 全学年を対象に,「すくすく下条っ子農園」では夏野菜や冬野菜を栽培する。校内の教材園でも学年ごとに季節に合った野菜を栽培する。とれた野菜は下条産弁当や下条産給食として食べる予定である。残りは家庭に持ち帰り,各家庭でも楽しむことにしている。また,下条っ子フェスティバルの時に食される豚汁の食材にもする予定である。

② 5年生を対象に,農業指導者の松井茂樹さんや水土里げじょうの方々と共に「きらきら豊作水田」で米作りを行う予定である。

③ 「保健栄養短学活・元気タイム」を金曜日の朝活動で実践する。また基本的な生活習慣の確立を目ざして,学校保健委員会を年二回開催する予定である。