2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は,「知,徳,体の調和のとれた,豊かな人間性と活力に満ちた『下条っ子』の育成」を学校理念として,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して,計画を立てる力,多面的,総合的に考える力の育成を目標とした。

①栽培農園に関わる活動

学校の近くに畑を借りて毎年野菜を栽培している。春夏にはエダマメを校友グループ(縦割り班)で,種まき・定植・収穫をした。それに加えて4・5年生は,タマネギとジャガイモの栽培を行った。また,学校内の教材園でもそれぞれの学年ごとに夏野菜,冬野菜を栽培し,毎朝の水やりが子どもたちの日課になっている。5年生は地域農業ボランティアの方からご指導いただき,学校近くの田んぼで米作りも行った。7月には収穫した野菜を使って「下条産弁当の日」を実施し,メニューや調理方法を家族から学びながら弁当を作った。おいしい弁当に全校児童の笑顔がはじけた。活動を通して,親と子が一緒に楽しく活動するよい機会となっている。

 

②校区の「ひと」「もの」「こと」に触れる活動

11月に「校区ウォーキング・なかよしタイム」を行った。第1回めとなる今回は,校友グループごとに天王・藤ヶ池方面を歩き,神社や学校農園・水田などを巡った。途中,神社やお寺など,地域にまつわる簡単なクイズをしたり,下条の素敵な「ひと」「もの」「こと」を見つけたりしながら,自分の住む地域のよさに触れることができた。

③地域の歴史や文化を学ぶ学習

総合的な学習の一環として,地域教育推進委員の方に「霞提」についてお話をしていただいた。あえて洪水を霞提地区内にあふれさせることで,豊川下流域の被害を軽減し,多くの人の命を救ってきたことや,山の栄養をたっぷり含んだ水が霞提地区内に流れ込むことで,とてもたくさんの米がとれ,豊かな生活ができたことを学んだ。子どもたちは,昔の人の知恵に驚くとともに,感謝の気持ちを抱き,地域への愛着を深めることができた。

来年度の活動計画

来年度も,食農教育,家庭や地域との連携活動・健康活動の充実を中心に活動を続けていきたい。また,「豊橋市洪水ハザードマップ」で示されるように,浸水の危険性が高い校区であることから,より「防災・減災」分野の学習を深めていきたい。

  1. 栽培農園に関わる活動として,夏野菜や冬野菜を栽培する。収穫した野菜は下条産弁当として食べたり,各家庭で食したりしていただく予定である。
  2. 校区の「ひと」「もの」「こと」に触れる活動として,「校区ウォーキング」を継続していく予定である。令和4年度は第2回目となるため,五井・八反ヶ谷方面の寺や神社を中心に巡る予定である。
  3. 地域の歴史や文化を学ぶ学習として,引き続き「霞提」の学習を深めるとともに,洪水時における命を守る行動や取り組みについて学びを進めていく予定である。