2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

① 活動の概要(800字程度)
本校は,「地域の伝統芸能文化継承」と「さくら守り」を活動テーマとして,ESDを伝統芸能文化学習および環境保全学習の機会と捉え,ESDの実践を通して生徒相互および地域に対するコミュニケーションを推進し,つながりを尊重する態度の育成を目標とした。具体的には,地域文化体験講座・二川宿本陣まつりを柱に①地域の伝統芸能文化を体験する学習②地域の人々に貢献し関わる教育③環境保全に関わる活動を進めた

① 地域の伝統芸能文化を体験する活動

 地域文化体験講座は,9月14日(土)に文化体験文化発表会の午前中行事として,19講座を開設し,生徒は希望する講座に参加して行った。篠笛・わら草履づくり・茶道・つるし飾りづくり・竹細工・折り紙・生け花・和太鼓の体験学習と,二川宿本陣・普門寺の歴史学習を通して地域の伝統文化や歴史に親しみ,またそれらの作法を習得することで伝承への意欲を高めた。また,11月3日(日・祝)に実施された

「二川宿本陣まつり」では,体験講座で学んだ篠

笛の演奏・わら草履づくりの実演・資料館で来場

者に解説をするボランティアガイドを行い,発信

する力を発揮した。

《①-1 本陣まつりボランティアガイド》

《①-2 街道をゆく篠笛》     《②-1 侍女と琴姫(卒業生)》

② 地域の人々に貢献し関わる活動

 「二川宿本陣まつり」では,①に記した伝統芸能文化の発信に加え,2年生が総合的な学習の時間に学習した成果を発表した。大名行列には33名が参加し,見守る観衆に江戸文化絵巻を披露した。また,メインステージが設置される

本陣資料館前の広場では,保護者と地域の支援のもと

本陣茶屋を生徒が運営し,来客への無料茶サービス・

農業豊橋を支える地元野菜の販売・寒さをしのぐみた

らし団子や汁粉販売を行った。作業学習で作った雑巾

を販売する特別支援学級生徒や時代劇メドレーを演奏

する吹奏楽部も,協賛イベントとしてまつりを盛り上げている。 《②-2 団子の販売》

③ 環境保全に関わる活動

 「学校林保全」は,昨年度の活動を最後に営林署へ返還したため活動を終えた。これに代わるものとして、昨年度より始めた桜の樹勢回復活動を,本年度も2月15日(土)に実施する。これは,「てんぐ巣病」に罹った中学校地を囲む桜の罹患した枝を伐採し病気のもとを絶つとともに,施肥して樹勢を回復する活動である。二川桜守の会とPTAの支援のもと,85名の生徒がボランティアで参加し,樹勢回復の理論学習と伐採・施肥の活動を2時間かけて行う。

来年度の活動計画

昨年度から,ESDパスポートの運用を全校生徒対象でスタートしている。まだ認定証に相当するポイント達成者が出ていないが,3年目を迎える来年度に向かいボランティア活動参加機運向上を感じている。自治会等の集まりにおいて生徒が地域に出て活動することを伝えたところ,期待する声が多数寄せられた。梅田川クリーン活動や,自治会の清掃活動など地域からの要請にも応えて進める予定である。