2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解

本校では「自らの意志で学び続け、未来の創造に向けて動き出す生徒」の育成をめざして教育活動を推進している。総合的な学習の時間において、「二川に学ぶ」(1年)「二川で働く」(2年)「二川を語る」(3年)を学年テーマに取り組んだ。地域を教材に取材活動や体験活動を重視し追究することで、地球市民として考えていかなければならない問題を、自分たちの生活にかかわる身近な問題として切実感をもって追究することができた。

  • 1年生は、校区の誇れるものを調べる活動をした。校区内の文化施設、寺社、商店、公園などをそれぞれ現地調査し、そのよさを改めて見直すことができた。互いの調査を共有することで、ふるさと二川への愛着を高めることができた。
  • 2年生は、30年近く続いてきた伝統行事「二川本陣まつり」がコロナ禍において2年続けて中止となったことを受け、この伝統を途切れさせてはいけないと、その行事の一部である「大名行列」に独自に取り組むことを企画した。本陣まつりを主催している方、行列の踊りを指導している方など、地域の多くの方々に協力をあおぎ、実現することができた。二川宿にある施設「駒屋」を会場にして、活動の成果を地域の方々に披露した。ふるさと二川の伝統とそれを支える人々の思いを引き継ぎ、来年度以降へつなげる活動となった。
  • 3年生は、SDGsと関連付けて、地域が抱えている問題をとらえ、その解決に向けて追究活動を行った。ブラジル人学校を訪問して多文化共生のあり方を考えたり、旧東海道の交通調査をして景観を損ねない交通表示を考えたり、多岐にわたってふるさと二川のこれからを考えることができた。

来年度の活動計画

本年度に引き続き、「自らの意志で学び続け、未来の創造に向けて動き出す生徒」の育成をめざす。「二川に学ぶ」「二川で働く」「二川を語る」を柱に、自分に身近な事柄を見つめ直すことから、地球規模の問題に思いを巡らすことのできるよう、学習計画を立てていきたい。また、体験を重視し、自らが感じたことや出会った人の思いを大切にしながら、実生活に有用となる学習を展開していきたい。