2018年度活動報告
本年度の活動内容
生物多様性, 環境, 減災・防災
当校は,ユネスコスクールとして持続可能な地域社会づくりの担い手をはぐくむため,「防災・福祉・環境」をテーマに掲げ,(1)人格の発達や,自律心,判断力,責任感などの人間性を育み,思いやり,分かち合い,共に考える生徒の育成。(2)他人,社会,自然環境との関係性を認識し,関わり,つながりを尊重し,地域社会に貢献できる生徒を育成する。以上の2つを目標とした。
具体的には,環境,防災を柱に,①化女沼周辺の環境学習,②震災被災支援学習を行った。
① 化女沼周辺の環境学習に係わる活動
NPO法人「エコパル化女沼」副理事長である,髙橋和吉氏を講師に迎え,化女沼に生息する植物や生物の実態及び化女沼の抱える課題や保護の実情についての講演を聞いた。講演を聞き,故郷の自然を守る必要性を認識した生徒が多かった。後日,化女沼にある古代の里付近の「自由広場」で里山と湿地の再生活動に取り組んだ。
また,NPO法人「雁の里友の会」事務局長である,池内俊雄氏を講師に迎え,化女沼に 飛来する野鳥の生態について講話をいただき,その後野鳥観察を行った。
② 震災復興支援に係わる活動
NPO法人「雄勝ローズファクトリーガーデン」で被災地復興活動をしている徳水博志氏の協力のもと,東日本大震災の津波で大きな被害を受けた石巻市雄勝で敷地内除草作業及び耕地作業を行ってきた。また,文化祭で募金活動を行い,集まったお金を「雄勝ローズファクトリーガーデン」に寄付した。作業終了後,津波の被害が大きかった大川小学校を見学してきた。
活動を通して「一生懸命頑張れば,希望は見えてくる」「絶対あの震災から目を背けてはいけない」「私たちの力でもできることはたくさんなる」という思いを持った生徒が多くいた。
来年度の活動計画
普段何気なく見過ごしている故郷の豊かな自然環境に関心をもたせるため,化女沼周辺の環境に関する学習を予定している。その際,30年度と同様に,NPO法人「エコパル化女沼」副理事長である,髙橋和吉氏を講師に迎え,講演を聞いたり,里山と湿地の再生活動に取り組んだりしてみたいと思う。特に,「化女沼自由広場」で行われている里山と湿地の再生活動は,「エコパル化女沼」の会員が今後10数年をかけて行う予定の事業であり,中学生も継続して取り組んでいける活動だと思う。
3年生では,震災被災支援学習を行う予定である。活動の際には,石巻市の社会福祉協議会と連携し,NPO法人を紹介してもらう予定である。