• がっこうほうじんふるかわがくえんふるかわがくえんこうとうがっこう
  • 学校法人古川学園古川学園高等学校〔キャンディデート校〕

  • Furukawa Gakuen High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 国際理解, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

所在地 〒989-6143 大崎市古川中里6-2-8
電話番号 0229-22-2546
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加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費

本校は、「地域の視点に立つ教育を行い、ここ古川の地から平和的な国際人・社会人としての責任を果たし得る人材を育成する」という教育理念のもと、ESD活動を重視している。現代における諸課題について学び、考察を深め、建設的な提案を試みることを繰り返し行うことで、これからの社会の担い手としての意識を醸成し、持続可能な社会構築を志す生徒の育成を目ざしている。

1「地球市民教育、平和と非暴力の文化」に関する活動

・研修旅行で長崎市を訪問。原爆資料館など、各施設の見学、講話を聞き、原爆被害について当事者意識を持つと同時に、世界平和に対する思いを新たにした。また、核による抑止への依存から脱却するための世界的な枠組みのあり方、日本の果たすべき役割について考察、議論した。

・戦乱を避けるため日本へやってきたウクライナ人を講師として招き、講演会を実施した。ヨーロッパで起こっている出来事や戦争の悲惨さについて学び、歴史・文化・価値観を超えて平和を希求するために必要なこと、日本人として自分たちができることについて考えを深めた。

2「持続可能な開発と持続可能な文化スタイル」に関する活動

・3.11メモリアルネットワークと連携。震災遺構門脇小学校の見学、語り部による講演を聞くとともに、地域の復興に関する取り組みについて学んだ。東日本大震災の風化防止と防災意識の向上のための具体的な取り組みについて考察、議論した。

・宮城県富県宮城推進室と連携。「宮城マスター検定」の過去問題やテキストの内容をもとに、産業・歴史・風土など宮城県の様々な資源や魅力について学んだ。検定問題の作成を通して、宮城県の資源をどのように後世に残していくかについて考察、議論した。

・東北工業大学と連携。消費者のニーズに基づく商品開発について学び、「高齢者」「外国人」など、さまざまな立場からニーズや嗜好を考察し、グループごとに商品を考案した。

・大崎市農政企画課と連携。「世界農業遺産とは」「大崎市における生物多様性とSDGsについて」について学習会を実施。大崎市の特色としての生物多様性について、その価値や重要性について学び、環境の保護保全のためにどのような取り組みが必要かを考え、議論した。

・探究チーム「大崎耕土に学ぶ生物文化多様性」の活動について

〇第72回宮城県統計グラフコンクールに応募。「トキと共に」「ふゆみずたんぼの魅力」「マガン増加の秘密」「渡り鳥の増加と沼地面積」「稲作に関する交付金について」のうち3組が入賞(入選2組・佳作1組)。団体賞を受賞することができた。

〇みやぎ北ユネスコ協会、大崎市役所文化財課と連携。先人たちの築いた大崎耕土の水管理システム、農村の暮らしを支える座敷林「居久根」について専門家の方を交えた学習会を実施した。また、水質調査を通じて、鳥類や魚類、植物の植生の在り方について考察し、田んぼや湿地の役割、人間と自然の共生についてワイズユースの考え方や生物多様性について学習した。

〇NPO法人田んぼ、陸前古川水生植物研究会と連携。ふゆみずたんぼの土壌環境と人新世における生物と人間との繋がりについて講義を受けた。実験田にてふゆみず田んぼ特有の「トロトロ層」を体感し、この土壌環境をつくるイトミミズを採集・観察。その後は祇劫寺で伊達家にまつわる歴史に触れ、山付き居久根である櫻田屋敷に立ち寄り、人類の自然との共生について学んだ。

〇伊豆沼サンクチュアリセンターと連携。ゼニタナゴとブラックバスについて講義を受けた後、カキツバタの移植、伊豆沼の調査を行い、大崎市にある湿地・伊豆沼の生態系や環境を守る取り組みについて学んだ。

〇NPO法人沼っ子クラブと連携。マガンの飛び立ちの観察及び講義を実施。大崎市にある湿地・蕪栗沼、渡り鳥「マガン」の飛来地として選ばれる蕪栗沼の生態系やこの環境を守る取り組みを理解することで、自然と共に生きる我々の持続可能な社会に向けてすべきことは何であるのかを考えるきっかけとなった。

3「異文化学習、文化多様性及び文化遺産の理解・尊重」に関わる活動

・古川明神睦会と連携。地元古川で開催される古川まつりにおいて、地域貢献活動の一環として神輿を担ぎ、地域の方との交流を図るとともに、郷土愛を醸成し、地域文化・伝統芸能の担い手としての自覚を新たにした。

・JICA東北センターと連携。ザンビアで野菜栽培隊員として2年半活動、帰国後は宮城県内で地域おこし協力隊の活動をしている、元JICA海外協力隊の方を講師として招き、学習会を実施した。国際貢献の現状と課題、異文化理解の障害について学び、その解決策を考察、議論した。

来年度の活動計画

・「総合的な探究の時間」の活動成果について、発表会を充実させ、校外に発信できるようにする。

・ユネスコスクール東北ブロック大会に参加する。

・フィールドワークを充実させ、実感を大切にする探究活動を推進する。

・講演会や学習会を実施することで、ESDについての理解を深めるようにする。

・外部機関との連携を一層強化し、より深い学びを重ねられるようにする。

・各種ボランティア活動を推進する。

 

過去の活動報告