2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

 本校は、「持続可能な発展を目指して、私たちはどのように生き抜けばよいだろうか」というテーマのもとに活動を行った。昨年度と同様に、環境教育をESDの柱とし、地域固有の自然に焦点を当てて活動した。また、地域でのボランティア活動を継続し、生徒が地域とのつながりを実感できる活動を行った。これらの活動を通して、地域を愛し、その発展を真剣に考える人材の育成を目標とした。

1 環境に関する学習

① ニホンイシガメに関する活動
 
 今年度はニホンイシガメに関する活動(「カメ活動」)を取り入れての3年目となった。1年生でニホンイシガメについての講演会、2年生で生息している河川の生態系調査、3年生で生息地にあるため池の調査を行った。各活動においては、愛媛県立とべ動物園の前田洋一園長、住鉱テクノリサーチ環境事業部に加え、今年度から新たに愛媛県総合科学博物館とも連携をとって実施した。これにより、ため池の調査では、午前中に博物館で環境に関する講座を受け、事前に知識を身に付けた上で午後の調査に臨むなど、より系統だった活動を行うことができた。
 年間を通した「カメ活動」の取組は、活動の様子を記録した写真や生徒の記述した感想と合わせて模造紙にまとめ、地域の文化祭の展示コーナーの一角に掲示し、地域に発信することができた。

② 下かぶと山登山
 
 夏休みに生徒・保護者・教員から有志を募り、地域の歴史と深くかかわる下かぶと山への登山を実施した。今年度は総合型地域スポーツクラブ「楽スポ船木との合同登山となった。登山ルートや休憩回数が見直され、より負担の少ない登山を実施することができた。登山を通して、「楽スポ船木の方々と交流を深めるとともに、地域の環境や文化財に触れることができた。

2 地域貢献・ボランティアに関する学習
 
 学校からの参加者と地域の有志で行う「花いっぱい運動」や、自治会等が主催する文化祭である「船木芸能祭」、「夏まつり」などの地域行事の運営・準備に多くのボランティアとして参加した。年末には福祉施設や公民館の清掃活動を生徒がボランティアとして行った。

来年度の活動計画

1 環境に関する学習
 
 3年間「カメ活動」を実施する中で、地域や関連機関とのつながりが広がったり、新たに構築できたりした。次年度はこれをより強固なものとし、各活動の質を高めていきたい。また、地域に対して、本校の取組を生徒が直接発信する機会を増やしていきたい。

2 地域貢献・ボランティアに関する学習
 
 地域でのボランティア活動を継続しつつ、新居浜市、日本、世界へと視野を広げていけるような活動になるように工夫していきたい。