2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費

本校は,Society5.0という新しい時代が到来すると言われる中,「総合的な探究の時間」や「産業社会と人間」「WWLコンソーシアム構築支援事業」をはじめ教育活動全体を通して,生徒が教科学習で習得した知識や技能を活用しながら,各自の将来につながるような興味関心を深め,社会の課題を発見し,解決策を考える活動を行っている。

1「産業社会と人間」「総合的な探究の時間」に係る学習

(ア)1年次生「誠之館高校への提言」

SDGsの視点を持ちつつ,高校生活を考え,より良い教育のために解決すべき課題,原因・対策解決策を考え,その内容についてレポートを作成した。

(イ)2年次生では,これまでに学んだ内容やSDGsの17のゴールとの関連をもとに,問いを立て,個人研究を行った。3年次では,2年次生での課題研究のテーマについてさらに研究   を進め,研究のまとめとして論文を作成した。

2 国際交流プログラム

(ア)パレスチナ女性支援

紛争や貧困により,世界各国の支援を必要とする地域の現状の一端を知り,自分たちにできることを考えるきっかけとするため,ESSによるパレスチナの現状理解を深めるパネル展示と伝統刺繍を活かした製品等の販売を行った。(経済的支援)

3 WWLコンソーシアム構築支援授業

(ア)グローバル探求に係る学習

教科横断型学校設定教科「グローバル探究」を開講し,グローバル課題(①多文化共生 ②再生可能エネルギー ③気候変動への適応策対応策)について探究活動を行った。留学生や外国人労働者へのインタビューや大学から講師を招き,多角的多面的にアプローチをし,自分たちにできる解決策等を考えた。

(イ)各種成果発表会等に係る学習

高校生国際会議では,環境問題について広島県に最適なエネルギー発電方法を提案した。WWLコンソーシアム構築支援に関する他校との成果発表会では,発展途上国の教育問題について探究活動を行い,教育の本質,自分たちにできることを考えた。

来年度の活動計画

「総合的な探究の時間」「産業社会と人間」「WWLコンソーシアム構築支援事業」を中心に,教育活動全体を通して,SDGsの17のゴールとの関連をもとに,知識や技能を活用しながら,社会の課題を発見し,解決策を考える教育活動を展開する。「総合的な探究の時間」「産業社会と人間」では,実際の社会を知り,社会に働きかける生徒の育成をめざし,外部の機関等との連携を図り,実施方法等を工夫していく予定である。

コロナ禍が落ち着けば,「国際交流プログラム」を本格的に再開し,海外交流等に参加する生徒だけでなく,すべての生徒が世界に目を向け,自分自身の生き方や将来の進路を考えるきっかけを得られる教育内容を工夫する。また,今年度行った「教育問題」「エネルギー問題」「気候変動への対策」「多文化共生」について,さらに探究を深め,高校生にできる解決策を提案できるように学習を深める予定である。