2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

1 「産業社会と人間」「総合的な探究の時間」に係る学習

(ア)1年次生「プレ探究」
1年次では,最初に,課題研究の意義や基本的な手順の理解に取り組んだ。その後,身近な場面から課題を見出し,その解決に向けた情報収集やデータ整理,提言のための論文作成・研究発表を含めた課題研究の技能を身に付けた。これらの活動を通して,課題解決に向けて主体的に取り組んだ。

(イ)2年次生「誠之ナビ」3年次生「誠之ゼミ」
2年次では,1年次の研究の手法を基に各自の探究のテーマを決め,3年次の論文作成の元データの収集を行った。また,EE(Entrepreneurship Essentials)プログラムを実施し,起業家に必要な資質・能力を学び,新たな商品・サービスを開発している。
3年次においては,2年次から積み上げたデータを基に,研究を論文にまとめた。

2 「広島大学WWLコンソーシアム構築支援事業」に係る学習

(ア)国際会議におけるプレゼンテーション
1年次生2名と2年次生4名が,令和4年7月31日の国際会議に向けて取組んだ。県内外の他校の生徒と協働して,コロナ禍における諸問題について現状を学んだうえで,問題解決のための協議を行った。広島大学大学院医系科学研究科の坂口剛正教授,広島大学大学院人間社会科学研究科の角谷快彦教授の講義や内科クリニック院長児玉雅治氏による講演等を通して学ぶ機会があり,医学・医療・経済等の各分野の専門家から,より専門的で高度な知識を得る機会に恵まれ,充実した活動となった。研究成果を国際会議で英語で発表した。

(イ)IDEC-IGS連携プログラム
広島大学の留学生と連携して行う探究活動プログラムに1年次生5名が参加し,県内外の他校の生徒と協働して課題を設定し,研究成果をまとめた。令和4年12月10日に成果発表会を行い,英語で発表した。留学生のフィードバックにより,より専門的な視点からプレゼンテーション技能を高める機会となった。

3 国際交流活動

(ア)姉妹校交流
ノルウェーのアマリエスクラム高校との短期交換留学プログラム(受入れ)を実施した。令和元年度の実施以来,3年ぶりに再開することができた。令和5年2月4日~12日の期間において,授業交流,校外研修,ホームステイ等を通して交流を行った。異文化に対する理解を深め,コミュニケーション能力や言語学習意欲を高めることができた。

(イ)国際協力
外国語研究部の生徒によるユネスコ募金活動やパレスチナ女性支援(伝統刺繍製品の販売等)を行った。紛争や貧困により,支援を必要とする地域の現状の一端を知る機会となり,自分にもできることを実践する場となった。

来年度の活動計画

日々の学習で身に付けた知識や技能を基に,社会の課題を発見し,解決策を考える教育活動を展開する。身の周りの問題に留まらず,社会に働きかけることのできる力を育成することを目指す。「総合的な探究の時間」「広島大学WWLコンソーシアム構築支援事業」等を中心に,教育活動全体を通して,SDGsの17のゴールの達成を目指す取組を継続する。
コロナ禍の影響が残る中,時代はウィズコロナ,アフターコロナの時代へと変わりつつあり,再び世界の動向に目を向け,広い視野で学びを深め,実践することが可能になり始めている。今後も引き続き,グローバルな視点で持続可能な社会を目指すための探究の機会を提供していく。