2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 福祉, 健康

②本年度の活動内容(800字程度)
本校は,ユネスコスクールの活動を,持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けてこれからの社会で使える生きた力を育成する活動と捉え,実践を通して世界に視野を広げ,社会のために実践する力を育むことを目的とした。具体的には,「課題発見・解決能力」「情報活用能力」「コミュニケーション能力」「郷土愛」の資質能力の育成を柱とし,①探究②防災③健康教育④魅力発信に係る学習の実施である。
①探究に係る活動
1~4年生では,鞆町の季節による変化,施設・商店,歴史的建造物,防災について,地域の特色や歴史,課題について地域の「人・もの・こと」を素材に,課題発見・解決学習に取り組んできた。7~9年生では,鞆や福山の人,歴史,伝統,文化,産業などの既習内容に対する生徒一人一人の興味・関心を基に探究課題を設定し,自己課題の解決に向けた探究活動を行った。
②防災に係る活動
4年生では,地域の実情を知るために探検を行った。危険場所の確認や取材を通して,防災について課題意識をもち,災害から命を守るために自分達ができることを考えた。その際,専門家からの情報収集や,各家庭の非常用持ち出し袋の中身の交流を行った。そこから大人の意識変革の必要性を感じ,その方法を相談して「防災フェスティバル」,「防災参観日」を実施した。
③健康教育に係る活動
5年生では,「みんなが暮らしやすい街に」をテーマに,様々な世代を対象に「理想の町」について探究した。その際,地域の病院や高齢者施設,企業と連携して高齢者からの生の声をきく場を設定し,地域の人々の困り感を共有した。その後,「鞆の浦体操」の考案や高齢者施設での運動会の開催など,地域の活性化に向けて自分達にできることを考え,行動化に向けて探究活動を継続している。
④魅力発信に係る活動
6年生では,「TOMO魅力発信」をテーマに,鞆のよさや魅力を発見し,ボランティアガイドや観光PR動画の制作・発信に向けた探究学習を行った。現地でのフィールドワークの実施や地域の人や歴史に詳しい人への取材を通して,自分達の町の素晴らしさを改めて知り,鞆の魅力を更に発信したいと考えている。
また,7~9年生では,イメージキャラクターのlineスタンプの考案・作製や鞆の歴史・観光地を題材にした漢字ドリルの作成など,鞆の魅力発信について自己課題に基づいた探究活動を継続している。
①の写真(店でのインタビュー)

②の写真(防災フェスティバルで作製したレインコート)

③の写真(子ども主体の地域健康プロジェクト)

④の写真(プロから学ぶガイド体験)

来年度の活動計画

③活動計画(200~400字程度)     2023年度の活動計画

 

地域を素材とした課題発見・解決学習を通して,世界に視野を広げ,社会のために実践する力を育むことを目標に,キャリア教育の視点でカリキュラムを見直し,地域課題の解決や持続可能な開発目標の達成に向けた取組を,全学年で進めていく。探究課題の具体は,以下の通りである。

1年生では,鞆の自然

2年生では,地域の商店や公共施設の役割・工夫と,そこで働く人々の思いや願い

3年生では,史跡など町の特徴と,そこに携わる人々の思いや願い

4年生では,防災に向けた町づくりと取組

5年生では,町の産業とそこにかかわる人々の思いや願い

地域の施設や会社と連携した健康教育の推進

6年生では,町の魅力発信と町を訪れる人々

7~9年生では,自己探究課題の設定と解決に向けた探究学習

特別支援学級では,地域の事業所や漁協との連携による協働・交流学習の実施

また,伝統継承・体験学習に関わる活動計画は,以下の通りである。

1~3年生では,伝統文化体験学習(華道,茶道,座禅)

5・6年生では,大漁節

7~9年生では,和太鼓

いずれもの活動も,「プロボノメンバー」として地域の方と連携し,実施する。