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加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

2018年1月~2022年10月:チャレンジ期間,2022年11月~2023年11月:キャンディデート校

 

本校は,ユネスコスクールの活動を,持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて生きた力を育成する活動と捉え,社会のために実践できる行動力を育むことを目指した。具体的には,「課題発見・解決能力」「情報活用能力」「コミュニケーション能力」「郷土愛」の資質能力の育成を柱とした,①減災・防災②健康③環境④地域の文化財に係る学習の実施である。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の中でも,特に文化遺産として認定された「鞆の浦」を題材としたことで世界に視野を広げることができた。

 

①減災・防災に係る活動

4年生では,SDGs13を意識し,「学園や地域の人の命と心を守る」ことをテーマとして活動した。地域の災害対策を調べて新聞にしたり,専門家から情報を収集し,自分達で避難所を設営・運営する体験をしたりした。これらの活動で得た知識や経験を全校避難訓練に還元し,地域の防災活動にも積極的に参加することができた。

 (全校避難訓練 受付の様子)

②健康に係る活動

5年生では,SDGs3を意識し,学校医や大学,地元の介護施設と連携し,地域の健康課題について考えた。高齢者にインタビューを実施し,足腰が弱くなると外出する機会が減り,人との関わりが少なるといった課題を発見した。課題解決に向けてコミュニケーションをはかるイベントを企画した。

 (高齢者にインタビューをしている様子)

③環境に係る活動

8年生の1人はSDGs14を意識し,「海に捨てられているごみを減らす」というテーマで探究を進めた。海辺のごみを回収し,プラスチックごみが多く捨てられていることを発見した。回収だけでなくペットボトルキャップを再利用する方法を探究し,コースターを製作した。

 (ペットボトルキャップを再利用したコースター)

④地域の文化財に係る活動

9年生の1人は「福山デニムで着物を作り,福山デニムを知ってもらう」というテーマで探究を進めた。地元特産の藍染素材である「福山デニム」を使った着物を作り,多くの人に見てもらい,意見をもらった。その可能性を広げるために,現代の人も使いやすいデニムの和服というアイデアを実現した。

 (福山デニムを活用した着物)

来年度の活動計画

地域を素材とした課題発見・解決学習を通して,世界に視野を広げ,社会のために実践する力を育むことを目標に,常にカリキュラムを見直し,地域課題の解決や持続可能な開発目標の達成に向けた取組を全学年で進めていく。

探究課題の具体は,以下の通りである。

1年生:鞆の自然

2年生:地域の商店や公共施設の役割・工夫と,そこで働く人々の思いや願い

3年生:史跡などの町の特徴と,そこに携わる人々の思いや願い

4年生:防災に向けた町づくりと取組

5年生:町の産業とそこに関わる人々の思いや願い

6年生:町の魅力発信と町を訪れる人々との関わり

7~9年生:自己探究課題の設定と解決に向けた探究学習

特別支援学級:地域の事業所や漁協との連携による協働・交流学習の実施

また,伝統継承・体験学習に関わる活動計画は,以下の通りである。

1~3年生:伝統文化体験学習(華道,茶道,座禅)

5・6年生:大漁節

7~9年生:和太鼓

いずれの活動も,「プロボノメンバー」である地域の方と連携し,実施する。

過去の活動報告