2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 人権

本校は,「自ら高く広がる春日,美しく輝く春日」を学校理念としてユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野※1を通して課題発見力・論理的思考力・コミュニケーション能力・実践力の育成を目標としている。

①地球市民および平和と非暴力の文化

学校教育全体を通して,平和教育・人権教育を行っている。具体的な行事としては,平和について考える平和週間を設定し,広島や長崎に原子爆弾が落とされたことや8月8日に福山空襲があったことを知り,戦争の悲惨さや平和な世の中にするためにどうすればよいかを考えた。また,平和を願い,折り鶴を折った。皆が願いを込めて折った千羽鶴は,5年生が平和公園へ持って行った。人権について考える行事としては,人権週間を設定し,人権とは何か,人間らしく生きるとは何かを考えた。具体的には人権週間を設定し,友達いいとこ見つけを行ったり,人権標語を作って人権集会で発表したりした。

②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル

4年生の総合的な学習の時間を中心として,環境について考える活動を行った。4年生が主体となって取り組むトレー回収などのリサイクル活動を通して,他の学年の児童にも活動が広がった。さらに,理科や社会の学習において,気候変動や資源災害の問題とのつながりについて考えた。そして,6年生の理科「地球に生きる」では,児童は,今まで学んできたことを関連させ人が生きていくことと地球環境とのつながりをまとめたり,今地球に起きている問題について深く追及したりした。そして,行動宣言を書くことで,自分の生き方について考えた。

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

3・5年生は,春日には春日池公園や史跡があるがあまり知られていないことに課題をもち,もっと春日を知り良さを伝えるため,春日のために自分にできることを考えた。3年生は,保護者や地域のお年寄りにインタビューやアンケートで調査し,5年生は実際に各文化財のフィールドワークを通して春日の町にある大切にされてきた場所や物について知った。そして調べてきたことをまとめた「春日81選」を作成した。

来年度の活動計画

重点活動分野1では,6年生の国語科・社会科との関連を図りSDGsの4「質の高い教育をみんなに」という課題意識を持たせる授業を行い,世界の現状や,より良い世界のために活動している子どもたちがいることを調べさせ,自分たちに何ができるのかを考えさせたい。

重点活動分野2,3においては,今年度行った活動において,地域・企業との関りをさらに増やしたり発信のしかたについて検討したりしていく。また,ユネスコスクール加盟校との交流も含めて検討していく。