2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 食育

本校は,教育目標である「自ら学び人間性豊かな子を育てる」を基本とし,ESDやSDGsとも関連するカリキュラムデザインを行っている。2022年度は,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野※1を通して生活科や総合的な学習の時間を柱に,①環境保全に係わる学習活動,②食に係わる学習活動を行い,ESDの実践(思考力・表現力,コミュニケーション力,他者と協力して問題を解決する力,全力でやり抜く力の育成)に取り組んだ。

 

➀環境保全に係わる学習活動

1・2年生は,生活科で身近な自然と触れ合う中で,学校のビオトープを,みんなにとってもっと楽しい場所にしたい考え,生きものを増やせる環境づくりを行う中で,身の周りの自然との関わりに関心をもつことができた。3年生は地域のゴミ拾い活動を行い,ポイ捨てを減らすためにポスター作りをしたり,ごみを減らすためにリサイクルについて調べたりする活動を通して,身の周りの環境について問題意識をもち課題解決に向けて全力で取り組む力をつけた。6年生は,総合的な学習の時間でSDGsを学ぶ中で,環境問題に関心をもち,地域の方と一緒に校内の草とりやごみ拾いを行ったり,SDGsに関するカードゲームを製作し普及に努めている企業の方の話を聞き,自分たちのオリジナルカードゲーム作りに取り組んだりした。その中で,他者と協力して問題を解決し,自分にできることを考え表現する力をつけることができた。

 

➁食に係わる学習活動

2年生は,生活科で野菜作りの体験活動を通して,野菜の特徴やよさ,自然との関わりや栽培の苦労に気づくことで,食や環境に対する関心を高めることができた。そして,収穫した野菜を給食に活用したり,校内放送や絵本,かるたを作成したりして,他学年にも働きかけ,身のまわりの生活を豊かにしようとする態度を養うことができた。5・6年生の委員会活動では,給食委員会をロスのん推進委員会と改名,給食の食べ残しから身のまわりの食環境の問題を見出し,食品ロスのない,より良い社会を目指して,探求を繰り返しながら課題解決に取組んだ。社会の一員としての意識を持ち,校内だけでなく,家庭や地域に「食品ロス」の願いを力強く発信する中で,自らの生活と自然や社会のつながりを意識し,より良く生きていくための資質・能力を養うとともに,この1年間の学習は,児童にとって大きな自信につなげることができた。

 

来年度の活動計画

総合的な学習の時間を中心にして,日常の生活(地域貢献・環境保全・食育など)や遊びと,学びを関連させた学習活動を創造していく。その活動の中で,探求型学習を計画的に行い,思考力・判断力・表現力を高めながら,身近な課題に主体的に取り組ませたい。