2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 福祉

本校は,学校教育目標を「『チャレンジ! 藤江っ子』~コネクト&クロス 未来へのアップデート!~自分を大切に,人を大切に ふるさとを大切に 変化の激しい社会をたくましく生きる子どもの育成」としている。ユネスコスクールが重点的に取り組む「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」の分野を柱として,「クリエイティブに!『主体的に学ぶ力』」「アグレッシブに!『思考力・判断力・表現力』」「ポジティブに!『自己形成力』の力を育成することを目標とし,自己理解・他者理解,地域理解に関わる学習をした。

1・2年生は,地域の方が育てたサツマイモ掘りを行った。サツマイモの上手な掘り方のこつを教えていただき,子供たちはサツマイモを傷つけないよう丁寧に掘り,大きなサツマイモが掘れたことに喜びを感じた。2年生は,サツマイモ掘りの体験から野菜作りの大変さや収穫の喜びをまとめ,学習発表会にて保護者や地域の人に学んだことを伝えた。また,地域では,どんな方々がくらしておられるのかを調べ,見守り活動ボランティアや子ども110番の家があることを知り,自分たちの暮らしは多くの人に支えられていることに気づくことができた。

3年生は,「藤江のお宝 発見隊」として地域のお宝(いいところ)を見つけるために地域探検を行い,まちの人々の願いについて知ることができた。その成果を近隣の小学校との遠隔合同授業の場で発信した。合同授業を通して,自分たちの地域のよさに気づくだけでなく,互いの地域のよさに気づくことができた。自分たちの学びを多くの人に伝えたいと考え,新聞の形式にまとめ発信した。

4年生は,「藤江を守り隊」をテーマに環境問題や防災について調べ,新聞にまとめた。環境問題については身近な川の様子やごみステーションの様子などについて調べ,川の汚れやごみは自分たちのくらし方と関係していることに気づき,自分にできることは何かを考え実行したいと意欲をもった。防災については,福山市や広島県の災害について調べ,災害が起こった時のマイタイムラインを作り,命を守る大切さに気付くことができた。

5年生は,「ともに生きる」をテーマに,課題を設定して調べた。その過程で,地域の老人ホームの職員の方から「認知症サポート養成講座」や「車椅子体験講座」を受けることで,みんなが暮らしやすい社会にしていくために,どんな工夫があるのか,また,自分たちに何ができるのかを深く考えることができた。これらのことをまとめ,近隣との小学校との 遠隔授業を通して交流をした。

6年生は,2050年の藤江の町のために,現在の課題や今後予想される課題について考え,自分たちにできることを教科横断的に考えた。このことにより,周りの人々との関わりや地域に尽くしている人たちの思いを感じ,将来,自分たちがどのように未来を切り拓き,世界と関わっていくべきか考えを深めることができた。

来年度の活動計画

「クリエイティブに!『主体的に学ぶ力』」「アグレッシブに!『思考力・判断力・表現力』」「ポジティブに!『自己形成力』」の力を育成することを目標とし,生活科・総合的な学習の時間を中心として,地域理解に関わる学習活動に取り組んでいく。

1・2年生では,野菜づくりを柱に地域の野菜作り名人から野菜づくりのこつを教えていただき,それを積極的に学び自分たちの野菜づくりに生かしていく態度を養う。また,学校探検・地域探検を通して,学校や地域の人とのふれあいを多くもつ。3年生では,地域の産業や文化に着目して調べ学習を行い,体験学習を通して自分たちが暮らす町への理解を深める。4年生は,防災・環境問題に着目し,地域のフィールドワークを通して自分たちの生活を見つめ自分の力で生きていくことへの意欲を培う。5年生は,福祉を柱に学習し,地域の老人ホームとの交流を行い,自分たちが誰かと共に生きることについて思考を深める。6年生は,地域の先人や歴史についての学習を通して,2050年の藤江の未来を想定しながら,自分自身の生き方や,目標に向けた考え方や行動について思考する。