2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等

2022年度活動の概要

本校では、ものづくりやESDをとおして地域や社会の健全で持続的な発展を担う工業人の育成を目指している。大牟田市や企業と連携し、街や社会の課題を見つけ、解決する探究活動と日本トップクラスの資格指導と特許指導を通して、社会を形成するために豊かな心を持つ、たくましく生きる心身ともに健全な工業技術者を育成する。

〇宮原抗フェスタへの参加

世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産である大牟田市の三池炭鉱関連資産や近代化遺産において、大牟田市では毎年11月3日に近代化遺産一斉公開を開催し、遺産の価値について普及啓発が進められている。地域に密着した世界遺産によるまちづくりを図るため、地元協議会等と連携した宮原抗フェスタが開催された。本校からは各科の特色や技術を生かしたものづくり体験ブースを出店した。電気科から電気工作を情報電子科からキーホルダーの加工制作を土木科からミニチェアとモルタル文鎮の作成を行った。累計来客数は150名以上の方が体験され自分たちが一生懸命作った作品を大切に持ち帰る親子や子供たちの姿がみられた。軽音楽部は、コロナ禍でなかなか披露できなかった練習の成果を演奏している姿が見られた。まちづくりの活性化に大きく貢献できたイベントであった。

地域貢献「大牟田市動物園向け機器の製作」

大牟田市動物園勤務の卒業生より「動物園で使用する自動給餌器を作りたい。電子回路を考えて欲しい」と依頼があり、設計製作を始めた。現在まで、ラマ用自動給餌器、モルモット用自動給餌器、ミニブタブラシ、トラ用自動給餌器を製作し納入した。(※注 動物園から部品代をいただいているので、寄贈ではなく、納入である。)本年はカンガルーの自動給餌器を製作中である。 生徒から「本当に作れるのか不安でいっぱいだったが、完成したときは大変うれしかった。動物園の皆様にも喜んでいただき、ものづくりの大変さ、楽しさがわかった。」という声があがった。試行錯誤を繰り返し、ものを作っていく経験の中で悩んだり苦しんだりしながら完成したときの感動は、ものづくりの醍醐味であり、将来必ず役に立つと思う。

 

来年度の活動計画

来年度の活動計画

1年次:校内パテントコンテストを実施し、柔軟な発想力や工夫により課題を解決しようとする態度を育成する。

2年次:インターンシップを実施し、地域や社会に貢献しようとする態度を育てる。

3年次:科目「課題研究(総合学習)」において、エネルギーや環境問題に関する調査・研究を通して自ら課題を見つけ省エネルギーを推進する取り組みをできる学習を行う。地球環境問題に積極的に取り組み広い視野と創造性にあふれた生徒を育成する。大牟田市が近代産業の中心であったことを学び、技術者としての自覚と誇り、郷土愛を持った生徒の育成を目指す。

学年共通の活動として新入生歓迎ロードレースや校外ボランティア活動を引き続き継続していく。