2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

2021年度活動の概要

今年度も、新型コロナウイルスの影響でほとんどの学校行事が中止となる中、8月20日から9月30日の福岡県緊急事態宣言中は午前中授業となり、10月の体育祭や12月の文化祭は無観客での開催となった。今年度も思うような活動が出来なかったがいくつかの取り組みを報告します。

1,幼小中高連携による地元世界遺産を盛り上げる取り組み(4年目)

今年度で4年目となる小中高連携で行っている、地元世界遺産宮原坑(三池関連遺産)を盛り上げる取り組みも幼稚園(2校)も含めた5校での活動になっています。

本校3年生の課題研究(土木科)の授業で、プランターを製作し、それに各校絵を描いて、世界遺産宮原坑を花いっぱいで盛り上げるという取り組みをしています。

本年度は各校4セット配布しているので20セット3月に持ち寄る予定です。

  

 

2,地域貢献「大牟田市動物園向け機器の製作」

地域貢献の一環として、課題研究(電気科)の事業で機器を製作し、大牟田市動物園に納入してきました。今年度は昨年から継続で作成した、猛獣用自動給餌器です。

<以下年ごとの製作納入リスト>

平成29年度        ラマ用自動給餌器     納入

平成30年度        モルモット用自動給餌器  納入

平成31年度(令和元年度) ミニブタブラシ      納入

令和2年~3年度      猛獣用自動給餌器     納入

 

以上の装置は寄贈ではなく納入です。なぜなら動物園から部品代金を頂き、アフターフォロー(サービス)も行っているからです。

経緯として令和2年4月、動物園より「猛獣用の自動給餌器を作って欲しいとの依頼でこのプロジェクトが動き出しました。今回の餌は猛獣用なので生肉を使用し、それを確実に出す装置の検討から始めました。令和2年はコロナウイルス感染症拡大防止のため5月末まで休校であったため実質は6月からのスタートでした。餌を確実に出す方法を検討し、モーターにつけたピニオンギヤで底板に取り付けたラックギヤを動かし、底板を開閉し肉が下に落ちるように設計しています。

約1年半がかりで完成した自動給餌器を12月に納入することができ、トラ舎の壁に取り付け、給餌器から落ちた餌をトラが食べてくれたときは感無量でした。この装置で成果が出れば次はキリンの給餌器の製作に取り組む予定です。今後も積極的にSDGsの取り組みを続けていきたいと思います。

  

3、地域貢献(作品展示)

SDGs weekということで、イオンモール大牟田にて、~もっと地球環境にやさしく・未来を考える~ ということで本校のSDGsの取り組みについて作品展示を行いました。

SDGsに対する取り組み紹介を通して、地域の方の意識向上を目的とし、楽しみながらSDGsについて考える機会をつくることで環境にやさしい未来を作ることが目的でした。その後、場所を変え、~SDGsの輪を広げよう~ でSDGsを通して大牟田の魅力を知ろうということで同じく作品展示を行った。

共に今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、展示ブースのみの展開でした。

  

来年度の活動計画

1年時:校内パテントコンテストを実施し、柔軟な発想力や工夫により、諸課題を解決しようとする態度を育成する。

2年時:インターンシップを実施し、地域や社会に貢献しようとする態度を育てる。

3年時、:科目「課題研究(総合学習)」において、エネルギーや環境問題に関する調査・研究を通して省エネルギーを推進する取り組みのできる生徒、地球環境問題に積極的に取り組み広い視野と創造性にあふれる行動力をもった生徒を育成する。また、大牟田市が近代産業における中心であったことを学び自覚と誇りをもった生徒を育成する。

 さらに、「ものづくり教室」や「出前授業」、これまでの学習成果を地域に還元することで知識の定着を図り、教えることの難しさ、地域に貢献できる喜びを醸成する。

・地域遺産保全のための清掃活動では、活動への取組状況を自己評価させ、活動後の感想文にまとめさせる。感想文は教師が評価し、コメントを生徒に伝える。

・校内パテントコンテストでは、生徒の製作作品を教師が評価・表彰する。優秀な作品は、全国大会へ出品する。

・課題研究(総合学習)では、全校生徒の前で1年間の成果を発表する場を設け、製作作品、発表内容、プレゼンテーション力を総合的に判断し、評価を行い、校長が各発表に対してコメントを行う。また、インターンシップでお世話になった企業を招き、企業紹介や本校生徒の活動内容を見ていただき、今後の地域貢献活動に繋げる。

・ものづくり教室と出前授業では、参加した児童・生徒の評価をもらうと同時に生徒の自己評価を基に教師が評価・コメントを生徒に返す。