2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育

第5学年 「被災地訪問学習」に係る取組
内陸部に位置し,東日本大震災時に津波の被害が無かった本校では,2011年秋より第5学年において「被災地訪問学習」を行っており,今年で12年目となる。
被災地訪問の活動では,震災遺構の中浜小学校を見学し,被害の状況やこれまでの復興の様子を自分の目で見て調べ,震災を経験した人々の願いや復興への思いを知ることをねらいとしている。当日は,学区内の白石市立福岡中学校元校長である井上様(震災時,震災遺構となる旧中浜小学校長)をお招きし,津波襲来時の避難の様子についての講話を聴いたり,磯崎山公園で避難体験を行ったりし,自分自身で感じたことを学習に生かし,未来に向けて持続的な展望をもつことができる大変貴重な機会となっている。
この学習の後には,白石市危機管理課の職員をお招きし,防災倉庫の中身を確認して実際に段ボールベッドを組み立てたり,本校が避難所になった場合,自分たちにはどのようなことができるかを考えたりする学習につなげた。

基本的な学習の流れは,震災時の状況や,地震・津波のメカニズムなど基本的な内容を調べてから,被災地訪問に臨む。訪問の中で,「自分の命は自分で守る」「どうやったら減災できるのか」等の視点を与えて考えさせるとともに,その後の調べ学習へとつなぐ。そして,最終的には「3.11みやぎ鎮魂の日」の全校集会での発表を通して,全校児童に発信していくことを目標としている。

来年度の活動計画

ユネスコスクールの活動に該当する活動は多々実践しているものの,様々なテーマとの関連を強く意識して取り組むことができなかったのが実情である。多忙の中にも,ユネスコスクールへの理解を深め,多岐にわたるテーマと本校の教育課程との関連を意識して実践できるような研修や掲示,周知の工夫等が必要だと感じた。次年度は,情報の発信や共通理解を図り,充実した実践活動が行えるよう配慮していきたいと考える。
未来を見据え,「持続可能な」という視点を与えながら,子供たちが将来をよりよく生きていける力を少しでも育んでいけるよう,学校としても努めていきたい。