2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費

第5学年「被災地訪問学習」に係る取組

内陸部に位置し,津波の被害が無かった本校では,2011年の秋より,5学年において「被災地訪問学習」を行っており,今年で11年目となる。
活動は,被災地の被害の状況や復興の様子を自分の目で見て調べることに加えて,今年度は「自分の命は自分で守る」「どうやったら減災できるのか」といった視点で学習を行った。近年では,同じ中学校区の深谷小学校の5年生と合同で実施していたが,コロナ禍の影響を受け,今年度の交流は見送ることにした。

基本的な学習の流れは,震災時の状況や,地震・津波のメカニズムなど基本的な内容を調べてから,被災地訪問に臨む。訪問の中で,「自分の命は自分で守る」「どうやったら減災できるのか」等の視点を与えて考えさせるとともに,その後の調べ学習へとつなぐ。そして,最終的には「3.11みやぎ鎮魂の日」の全校集会での発表をとおして,全校児童に発信していくことを目標としている。

「被災地訪問学習」は,学区内の白石市立福岡中学校元校長井上様(震災時,震災遺構となる旧中浜小学校長)をお招きし,津波襲来時の避難の様子についての講話や避難体験等を通して,自分の目で見て,感じたことを学習に生かし,未来に向けて持続的な展望をもつことができる大変貴重な体験となっている。

来年度の活動計画

本校において,ユネスコスクールの活動に該当する活動は多々実践しているものの,意識して取り組むことができなかったのが実情である。多忙の中にも,ユネスコスクールへの職員の理解を深め,意識して実践できるような研修の場を設定することが必要だと感じた。次年度は,情報の発信に努めるとともに,共通理解を図り,充実した実践活動が行えるような環境整備を図っていきたいと考える。未来を見据え,「持続可能な」という視点を与えながら,子どもたちが将来をよりよく生きていけるような力を,少しでも育んでいけるよう学校としても努めていきたい。