2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 持続可能な生産と消費

○5学年における「被災地訪問交流学習」に係る取組
 内陸部に位置し,津波の被害が無かった本校では,2011年の秋より,5学年において「被災地訪問交流学習」という活動を行っており,今年で9年目となる。被災地の被害の状況や復興の様子を自分の目で見て調べることが中心であったが,近年では,同じ中学校区の深谷小学校の5年生と合同で,「自分の命を守る」「減災のために」といった視点で交流しながら学習を行うというスタイルへの変化しており,小・小交流の視点からも大変有意義な活動となっている。
 基本的な学習の流れは,震災時の状況や,地震・津波のメカニズムなど基本的な調べ活動から始まり,被災地訪問に臨む。訪問の中で「自分の身を守る」「減災」等の視点を与え,考えさせるとともに,その後の調べ学習へとつなぐ。そして,最終的には,保護者に対して,また,「3.11みやぎ鎮魂の日」の全校集会での発表をとした発信ということを目標としている。
 「被災地訪問交流学習」は学区内の福岡中学校前校長の井上先生(震災時,震災遺構となる旧中浜小校長)の津波からの避難の様子についての話や避難体験等を通して,自分の目で見て,感じたことを学習に生かし,未来へ向けて持続的な展望をもつ大変貴重な経験となっている。

来年度の活動計画

本校においては,ユネスコスクールの活動に該当する活動は多々実践しているものの,今年度も意識して取り組めなかったのが実情である。多忙な中にも,ユネスコスクールへの職員の理解を深め,意識して実践できるような研修の場を設定することが不可欠であると考える。次年度こそは,情報の発信に努めるとともに共通理解を図り,より充実した実践活動が行えるような環境整備を図っていきたいと考える。未来を見据え,「持続可能な」の視点を与えながら子どもたちが将来をより良く生きていけるような力を,少しでも育んでいけるよう学校としても努めていきたい。