2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

本校は、「主体的に活動し、心豊かにたくましく生きる子供の育成」を学校理念として、ESDを「多様性の中で共に生き、共に考え、主体的に問題を解決する子供の育成」と捉え、ESDの実践を通してSDGsを意識し、「人」「もの」「こと」に粘り強く関わりながら、子供自身が自分の課題を持ち追究し学び合える力の育成を目標とした。

教科、領域と生活科、総合的な学習の時間を関連させながら日々取り組む活動の中でも、①世界遺産・地域の文化財に係わる学習 ②地域の環境に係わる学習③持続可能な生産と消費に係わる活動を紹介する。

① 世界遺産・地域の文化財に係わる学習

①   保存会の方から話を聞く児童

音楽科「地域に伝わる音楽でつながろう」の学習と関連させ、市内の越中五箇山筑子唄保存会の方から「こきりこ」について、使われる楽器や、衣装、歴史を学んだ。子供たちは、自分たちの地域に伝わる民謡が全国的にも有名であることを知るだけでなく、体育館に響き渡る本物の唄声に合わせてこきりこを鳴らす体験を通して、こきりこの魅力を味わうことができた。

 

②  地域の環境に係わる学習

②旅川の生物調査をする児童

社会科「ごみはどこへ」「水はどこから」の学習から川の汚れについての課題をもち、学年全体で共有しながら追究を進めていった。地域の川の調査に生物に詳しい地域の方をお招きし、生息している生き物と環境とのかかわりを教わった。川には、サワガニやヤゴ、ドジョウ、イモリ等、様々な生き物が生息しており、自分たちの予想と異なり生命豊かな川だと分かった。そして、自分たち一人一人がこの環境を守っていく努力が必要だと気付いた。

 

③  持続可能な生産と消費に係わる活動

③登校時にアルミ缶を回収するボランティア委員会の児童

ボランティア委員会を中心に全校に呼びかけ、アルミ缶を回収し、カンボジアやネパールに井戸を贈る活動を行っている。1994年から始まった活動で、毎月登校時に家庭で集めたアルミ缶を持参し、11基目の井戸を贈るために継続して取り組んでいる。特に高学年は、昨年ユニセフキャラバン隊から命がけで水を汲みに行く子供の話を聞き、活動の意味を強く意識するようになった。

来年度の活動計画

令和3年度も引き続き、教育計画の中で身に付けたい能力・態度として、ESDの育みたい資質・能力を掲げ、年度当初にESDについての共通理解を行い、全教育活動で意識して行う。

生活科・総合的な学習の時間を中心に、各教科・領域等で、子供たちが、地域との関わりの中から課題を見付け、地域や学級、学校等の人と主体的に関わりながら課題を解決していく学習を行う。地域の祭りや文化、産業等について考えたり、地域の環境や防災について考えたりすることや、毎年続けて行っているアメリカのリッチモンド小学校との交流活動等での国際交流活動を行いながら、今日的な課題を解決していこうとする子供の育成を目指す。