2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費

本校は、「豊かな人間性を養い、何事にも主体的に取り組む生徒の育成」の教育目標のもと、様々なESD活動を通して「互いの個性を認め合い、他との共生を目指す生徒の育成」「興味・関心を高め、意欲的に学習に取り組む生徒の育成」「社会の変化に対応し、よりよく生きようとする生徒の育成」の実現を目標として取り組んだ。
具体的には、①地域とともにクリーン作戦、②広島・沖縄の平和学習、③ユニバーサルデザインに係わる学習等をおこなった。

① 地域とともにクリーン作戦

福田中学校区では、地域とともに活動してその歴史や環境について考え学ぶ行事が数多く実施されている。昨年度に引き続き今年度も、感染防止のためにほとんどの行事が中止となったが、クリーン作戦については、地域の方々と共に実施することができた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

具体的には、地域を流れる笹ケ瀬川周辺を、地域住民の方々と中学生が協力して年2回環境整備を行う。中学生の参加者は「笹ケ瀬川クリーナーズ」として、毎回地域と協働して活動している。

② 広島・沖縄での平和学習

2年生では、「原爆の悲惨さ、戦争の無意味さを知り、平和の大切さを考える。」ことを目的として、現地学習を予定して事前学習に取り組んできたが、残念ながら、感染防止のため広島へ行くことはかなわなかった。
3年生では、「戦争の悲惨さや平和・命の大切さを知り、戦争そして平和・命の大切さをじっくり考え、自分にできることを考える。」ことを目的として事前学習に取り組み、現地での学習を目指していたが、2年生と同じく現地学習はかなわなかった。しかし、校内で、沖縄に向けて集会を行い、学年全体で平和を誓った。また、平和について学習してきた内容や感じたことを劇や合唱にし、田楽祭(文化祭)で他学年の生徒や保護者や地域の方に伝えることができた。

③ ユニバーサルデザインに係わる学習

岡山大学の清田先生を講師に1年生を対象としてユニバーサルデザインの講演会を開催した。私たちの身の回りには、障害の有無にかかわらず、すべての人にとって使いやすいようにはじめから意図してつくられた製品・情報・環境のデザインがあることに気づかせ、その工夫がされている理由を考えさせることにより、どんな人にとっても暮らしやすい社会の実現を目指す第一歩とした。
生徒の感想では、「障害者だけが使うものだと思っていたけど、みんなが公平に使うものだとわかった。」「すべての人が使いたいものが少ないから、それをどんどん増やしていくことが、まだまだ必要だと思った。」など、改めて考えた生徒が多かった。

来年度の活動計画

令和4年度も今までの活動に引き続き取り組んで、より充実した活動としていきたい。

具体的には今年度実施できなかった「世界一大きな授業」に加えて、「郷土愛」「人権・平和学習(広島・沖縄での平和学習、ユニバーサルデザインに係わる学習)」に加えて、継続して取り組んでいる「国際理解教育」「いのちを育む授業」「子どもたちの学びの発掘プロジェクト(協同学習)」などを予定している。