2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性

本校は、校訓「ともに生きる」の理念のもと、ユネスコスクールの一員としての取組を通して、主体的に課題をとらえ、解決するための方法を検証し、提案することのできる生徒の育成を目標としている。
①ユネスコスクールの一員として取り組む、総合的な学習の時間
総合的な学習の時間では、SDGsのウエディングケーキモデルのもと、環境・社会・経済の大テーマをもとに三年間を見通した取組を行った。
1年生は「なぜプラスチックは削減しなければならないのか」というテーマで環境学習を行った。現在様々な場面でプラスチック製の買い物袋やストローの削減が進んでいる。中学生になったばかりの自分にできることは何かを本やインターネットを活用して調べ、ポスター発表した。
2年生は「47災害(昭和47年の豪雨災害)について調べよう」というテーマで防災・減災学習を行った。本校学区近辺で発生した47災害から40年が経った。豪雨災害の恐ろしさを知るとともに、今の自分にできる防災・減災への取組は何かをタブレット端末を用いてプレゼン発表した。
3年生は「あつまれふじなんの街」というテーマで地域貢献に向けた活動を行った。地元の小学校・こども園・公共施設・企業の困り感を解決するために自分にできることは何かを考え、実践し、活動報告をタブレット端末を用いてプレゼン発表した。
②ユネスコスクールの一員として取り組む、生徒会活動
生徒会活動では、執行部や各委員会の活動をSDGsの17の目標に関連付けて活動を行った。給食委員による残菜を減らすプロジェクト(2 飢餓をゼロに)、福祉委員による募金やペットボトルキャップの回収(4 質の高い教育をみんなに)、保健委員によるメディアと睡眠について考えるGo to Dreamキャンペーンの実施(3 すべての人に健康と福祉を)、清掃委員の朝のボランティア清掃の実施(15 陸の豊かさを守ろう)などを通して、生徒が一丸となって17の目標の達成のために努めた。
③ユネスコスクールの一員として発信する、藤岡南中学生
ESDに関わる取組の成果を発表する、東海学園大学主催のチャレンジアワード東学にエントリーしたところ、昨年度の防災・減災学習での内容が評されてノミネートされた。そこでは、「ミナミのもしもをやってみた ~東海地震から身を守る105の方法~」と題して、自らの学びを地域へ還元した取組を発表した。自身が取り組むだけでなく、SDGsを達成するために何をすべきかを発信した。

来年度の活動計画

次年度も、ユネスコスクールの一員として生徒が「自分には何ができるのか」という視点をもって、課題解決のための方法を提案できる力を育んでいく。
そのための重点目標として、総合的な学習の時間における探求的な学習の過程とその提案を小学校と中学校で連携して行っていく。小学生にとっては、今後の個人追究となるヒントを中学生から助言してもらえる機会に、中学生にとっては、自分の学びが他者(小学生)へ理解してもらえるか確認する機会になるように、自身のテーマに関して相談し合う取組を行っていく。今年度は、SDGsのウエディングケーキモデルを活用したスタイルを確立させたが、今後は小中での連携を機に9年間を見通して行っていきたい。
また探求的な学習過程については、出典元を明らかにしながら本やインターネットを用いて調べて課題をつかむ段階(1年生)から、課題について自分で検証する段階(2年生)を経て、地域のために自分にできることを実践する段階(3年生)へとステップアップさせていく。提案方法としては、ポスター発表から始まり、タブレット端末を用いたプレゼンの発表時間を段階的に伸ばすことで発展させていく。