2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性

「学校の木のしおり」

本校では、ユネスコスクールみんなの掲示板で募集されていた、「学校の木のしおり」に応募することとした。それは、ニッセイ緑の財団が学校オリジナルの「学校の木のしおり」と「樹木名プレート」を寄贈してくださるとのことで、児童にとっては身近で当たり前過ぎて目にとめることもない校庭の樹木に対して、改めて興味関心を高めたり植栽されている意義や価値などについて認知したりするなどのきっかけになったらと考えたからである。

「学校の木のしおり」では8種類の樹木を選定するが、これは細馬委員会(緑の少年団)が取り組むことになった。校庭には何種類も樹木が植栽されているが、栽培委員が選定した⑧種類は、①フジ ②キンモクセイ ③クスノキ ④クワ ⑤ゴヨウマツ ⑥サルスベリ ⑦ハナミズキ ⑧ヤマボウシとなった。①フジは市の花、②キンモクセイと③クスノキは市の木である。市を代表する樹木が剪定されたのは郷土愛を育む上で有効である。また、④クワは、養蚕が盛んだった群馬県では昔はどこにでも見られる木であったが、養蚕があまり行われなくなって児童は見かけることが少なくなったと思われる。しかし、市内の小学校では中学年の児童がカイコを飼育しており、教材となる木である。⑤ゴヨウマツは卒業記念樹であり、本校の歴史を感じる存在の木である。また、田の樹木も季節には花を咲かせ、児童にとっては季節感のある美しい風景となっている。

この選定活動や事後の理科の学習等を通して、児童は普段見過ごしている樹木について改めて興味や関心を高めるとともに、その樹木が植栽された意義や価値などを認識するようになった。それとともに、自然物であっても、人の手が加えられているものに対して、何らかの意図や目的があるということを学ぶことができた。

来年度の活動計画

「学校の木のしおり」に引き続いて、「樹木名プレート」を据え付けようとしていたところ、新型コロナウィルスの感染状況が悪化し、本校では、学級ごとの活動はともかく、複数の学級児童が合同で作業したり混ざって活動したりすることができなくなった。

そこで、「樹木名プレート」については、来年度の取組とする。このような機会を与えてくださった関係各位に感謝するものである。